日本では海外に出て行く若者を「日本を捨てた」「棄民」などとあおる週刊誌の記事があったり、海外就職する若い人を悲壮的な音楽とともに紹介する深夜番組がテレビで流れるなど、なんとも不思議な状況になっています。海外に出る人はまるで蟹工船の労働者のような扱いであります。(いや、別に、私は蟹工船が嫌いというわけじゃないんですけどね)
前回のコラムでも紹介した様に、海の向こうでは国境も何も気にせずどんどん移動して働くのが当たり前になっているというのに、なんというガラパゴス加減でしょう。日本では新卒や中途採用者向けの就職サイトや就職情報を見ると、国内情報しか載っておらず、国内で仕事することが前提になっております。