週刊ダイヤモンド
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第41回】若い世代に薄い帰属意識 強者故に弱まる起業家精神(前編)
慶應義塾出身者たちは確かにビジネス界で活躍している。三田会は圧倒的パワーを誇っている。しかし、その強者は懸念を内包している。
電柱に張られたクリニックの広告が目に飛び込んだ50代の慶應義塾卒ビジネスマンは「ああ、慶應卒の医者なのか」と独りごちた。その広告に慶應卒の文字はないが、慶應の塾旗と同じ赤と青が配色されている。これが慶應卒というメッセージとなっている。「慶應カラーを目にすると本能が反応しちゃうんだよね」と幼稚舎時代から染み付いた愛塾心をのぞかせる。親も慶應、息子も慶應。幼稚舎時代からの友人が多い。
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この連載について
週刊ダイヤモンド
慶應義塾のOB組織である「三田会」。トップ人事や業界再編の内幕を知ると、慶應人脈につながることが少なくない。日本経済の裏に三田会あり。なぜ彼らは圧倒的なパワーを持つのか。知られざる三田会の全貌に迫る。
著者プロフィール
2013年に創刊100周年を迎えた『週刊ダイヤモンド』は、書店で一番売れているビジネス誌。昔も今も“ビジネスパーソンのパートナー”として、常に変化する時代をキャッチし、鋭く取材対象に斬り込み、わかりやすく読者にお伝えしてきました。その中から選りすぐりの記事をお届けします。
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