週刊ダイヤモンド
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第18回】194本中35本が一軍ネタ 柳家花緑の頭の中を覗き見る
祖父は人間国宝の五代目柳家小さん。自身は戦後の最年少真打。血統・実力を兼ね備えた柳家花緑師匠に、落語ネタの記憶術や整理の仕方について教えてもらった。
やなぎや・かろく/1971年生まれ、44歳。15歳で祖父の五代目柳家小さんに入門。89年二ツ目昇進。94年に戦後最年少となる22歳で真打に昇進。Photo by K.S.
6月10日、新宿末廣亭の興行は楽日(千秋楽)を迎えていた。トリを務める柳家花緑師匠の出番は、午後8時35分。その直前まで、近隣の喫茶店で本誌のインタビューを受けていた花緑師匠は、「今日かけるネタを決めるのは、高座に上がる10分前ぐらい。本当にまだ決めていないんですよ」。そう言い残して楽屋に消えていった。
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この連載について
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落語に魅せられるビジネスマンが急増している。これまでも落語ブームは幾度も訪れて、そして去っていった。だが、今回の熱狂ぶりは本物だ。落語家数が過去最高の800人に上り、月当たりの高座件数が首都圏だけで1000件を突破したからだ。落語に触...もっと読む
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