「ギャルファッション」と「勉強」の両方が好き。両立したらこうなった
——鎌田さんが高校進学と同時に単身上京したのは、どういった経緯だったのでしょうか。
鎌田安里紗(以下、鎌田) 私は徳島県の中学校に通っていたのですが、中2の頃にギャルファッションに憧れて、髪を染め、メイクをするようになりました。日焼けサロンに行ったり、ネイルやエクステもしていましたね。
でも勉強も大好きで、成績は良い方でした。
ただ徳島の高校では、偏差値が上がれば上がるほど校則が厳しくなっていきます。それで、勉強も服装も思い通りになる高校をインターネットで調べたんです。
特に英語の勉強がしたかったので、国際学科のある、東京都立国際高等学校を選びました。両親も、自分で見つけてきた道ならば、と応援してくれましたね。
——鎌田さんが途上国の貧困問題に興味を持ち始めたのは、高校時代だと聞きました。
鎌田 中学生の時に、家族旅行でバリ島に行ったんです。そこで物乞いの人や路上で生活している人を見たのがきっかけですが、その当時は単に怖い体験をしたと思っただけでした。
でも高校の国際学科で様々な社会課題を学ぶうちに、バリで見たものが貧困に起因しているとわかりました。
そこでボランティアに取り組んでみたのですが、解決方法としては継続性がないと気づき、フェアトレードの概念に興味を持つようになったんです。
——ちなみに「フェアトレード」とは、どういったものなんですか?
鎌田 フェアトレードとは、「公正な取引」のことです。
グローバル化によって先進国で売られるものは発展途上国で作られることが多くなりましたが、時にその際の取引は、アンフェアで貧困を拡大させるという問題が出てきました。
それを解消するために、生まれた貿易の仕組みをフェアトレードといいます。
発展途上国で作られた原料や商品を「買い叩く」のではなく、人間らしい生活ができる「まっとうな価格」で買うことによって、途上国の生産者や労働者の生活向上につなげていくのです。
——勉強する傍らで、ギャルモデルデビューをしたんですよね。イメージのギャップを狙ったんでしょうか?
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