震災とSMAPが、テレビと音楽の歴史を変えた

音楽をめぐる環境が激変する中、ヒット曲を生み出す大きな役割を担っていた地上波テレビというメディアは、この数年でどう変わったのでしょうか?
音楽ジャーナリスト・柴那典さんがその実情と未来への指針を解き明かす新刊『ヒットの崩壊』(講談社現代新書)。その内容を特別掲載します(毎週火曜・木曜更新)。

テレビの役割はどう変わったか

 これまでは10年代のヒットチャートの変化について語ってきた。
 「CDがたくさん売れていること」と「その曲が流行っていること」がイコールではなくなり、結果として「ヒット曲が見えなくなった時代」が訪れたことを分析した。

 では、ヒット曲を生み出す大きな役割を担っていた地上波テレビというメディアは、この数年、どう変わったのか?

 かつて80年代は『ザ・ベストテン』や『トップテン』が歌謡曲の時代を支え、90年代は『HEY!HEY!HEY!』や『うたばん』などの音楽番組が高視聴率を記録した。
 しかし、それらの時代の「テレビと音楽の蜜月関係」はもはや成立していない。かつては無類の強さを誇った「月9」タイアップも効果は薄れてきている。

 しかし、10年代に入って、テレビと音楽の間には新たな関係が生まれてきている。その背景には、スマホとSNSの普及によって、テレビというメディアが持つ役割が変わってきたことがある。ここでは、そのことを解き明かしたい。

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ヒットの崩壊

柴那典

「心のベストテン」でもおなじみ音楽ジャーナリスト・柴那典さん。新刊『ヒットの崩壊』では、アーティスト、プロデューサー、ヒットチャート、レーベル、プロダクション、テレビ、カラオケ……あらゆる角度から「激変する音楽業界」と「新しいヒットの...もっと読む

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