鶴瓶のスケベ学

夫婦が仲むつまじくいるためのフツーの努力とは

今でこそおしどり夫婦の鶴瓶さん夫妻ですが、 「道楽が芸の肥やしになる」として無茶ばかりする芸人の生活に、結婚当初は玲子さんが愛想を尽かせて出て行ってしまうこともあったのだとか。それでも無茶をやめない鶴瓶さんが誓った「約束」とはなんだったのでしょうか。
芸歴40年を超える大御所芸人、笑福亭鶴瓶。還暦を過ぎた今も、若手にツッコまれ、イジられ、“笑われ”続けています。そんな鶴瓶さんの過剰なまでに「スケベ」な生き様へ迫る、てれびのスキマさん評伝コラムです。

「僕、家庭が趣味なんです。特に嫁はんが趣味」※1

笑福亭鶴瓶は堂々とそう宣言する。
今でも手帳に家族写真を忍ばせ、中でも大切にしているのが、夫婦が笑顔で撮った2ショット写真だ。結婚記念日やお互いの誕生日などの記念日には、手紙を送り合う。
妻・玲子が韓流スターにハマれば、徹底的に調べ上げ自分もファンになり、サプライズで韓国旅行にも行く。

「今でもね、だんだんだんだん好きになる。今でも照れまんねん、嫁はんの前で」※2

とラブラブだ。
間違いなくすべてにスケベな鶴瓶の原動力は妻を筆頭にした家族の存在だろう。

30までは俺を自由にせい

だが、最初からずっとそうだったわけではない。

20代の頃は、「芸のためなら女房も泣かす」状態だった。家に帰ると嫁が愛想を尽かせて逃げていなくなってしまったこともあったという。

芸人は無茶するのが当たり前。そんな価値観に囚われ、芸人仲間たちと朝まで浴びるように酒を飲み、とことん遊んだ。

「家に嫁はんいますから帰ります」

なんてことは口が裂けても言えなかったし、「ダサイ」と思っていた。

深夜ラジオの出演を終えると、先輩たちが飲んでいる席に入っていき、先輩芸人たちを笑わせた。松竹も吉本も関係ない。彼らが喜んでくれるのが嬉しかったし、先輩たちもそんな鶴瓶をかわいがった。

だが、ある日、その席に電話がかかってきた。
玲子からだった。

(無粋なことをする。)

憮然として、電話口に出て「どうした?」と尋ねると、玲子は泣いていた。いつもとはまったく違う切実な声で言った。

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笑福亭鶴瓶論 (新潮新書)

戸部田誠(てれびのスキマ)
新潮社
2017-08-10

この連載について

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鶴瓶のスケベ学

てれびのスキマ(戸部田誠)

芸歴40年を超える大御所芸人、笑福亭鶴瓶。還暦を過ぎた今も、若手にツッコまれ、イジられ、“笑われ”続けています。しかし、落語家なのにアフロヘアでデビュー、吉本と松竹の共演NGを破った明石家さんまさんとの交流、抗議を込めて生放送で股間を...もっと読む

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SanaWind_26 「夫婦の仲が良ければ子供はグレない」 親もそのまた親も、こうであってほしかった。 https://t.co/P1Y4wQjpmp 1年以上前 replyretweetfavorite

danilo513 劇場スジナシで名古屋名鉄ホール向かう新幹線にスーツケースを忘れて、玲子さんが広島まで取りに行ったエピソードは笑いました。 2年弱前 replyretweetfavorite

SY1698 結婚してもふだんからの努力せんと後々きつくなるで 会話のない夫婦なんて家族やあらへん https://t.co/gPvcBhOvlw 2年弱前 replyretweetfavorite

sakurajimanini 最後の「夫婦2人でよく話す事あるなぁ」と言われた鶴瓶さんの返答「それってクセですよ。(略」のところ、わかるなぁ。【 2年弱前 replyretweetfavorite