それでも僕は、外科医をやめない

別れ際に、「私のこと愛したことあったの」と聞かれても

男女付き合いには常に別れの危険性が内在しています。身勝手な自分を愛する女性に対して告げる別れの言葉。ますます身勝手な自分を自覚して、心の奥底に自分で傷をつける。雨月氏の忘れられない思い出とは、そんな傷だらけの思い出。

こんにちは、外科医の雨月メッツェンバウム次郎です。

秋も深まり、東京では早くも冬がこっちこい、こっちこいといった様子で待ち構えています。ああ、今年はいつコートを出そうか、マフラーを巻こうかなどと考えあぐねているうちに、気付いたらどちらもすでに身に付けておりました。秋の終わりはあっという間ですね。

米国ではトランプさんが大統領となりました。グローバル化の縮小、TPPへの不参加、自国主義といったわかりやすい政策を打ち立てる彼ですが、我が国への影響もかなり大きそうですね。米国の持つ個人主義が、我が国でも重要性を増していくのですね。チームより個、大企業よりフリーへ。より一層の混乱を極めていくこの世界で、我々「小さき者」はどう生きていけば良いのでしょうか。私なんかは早々に海外に手術でも教えに行った方がいいんでしょうけどね。

さて先日のこと。男性の友人から「彼女と別れようと思っているんだけど、別れる間際のあの瞬間が嫌でなかなか言い出せない」なんて話を聞きました。

ああ、確かに嫌だよなあ、あれ。と、ついつい私は昔の恋を思い出してしまいました。どちらかといえば蓋をしておきたい方なのですが。

特に思い出してしまう「別れ際」のワンシーン。私はcakes読者の皆様と同じように、振ったことも振られたことも幾度もあります。が、じゃあどちらのシーンも思い出すのかというとそうでもないのです。私の胸の奥の古びた思い出の樽から煙のように出てくるのはいつも、振られた時より、振った時のこと。誰かに傷付けられた時のことよりも、誰かを傷付けた時のこと。

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それでも僕は、外科医をやめない

雨月メッツェンバウム次郎

高学歴エリート集団だと思われがちな外科医の世界は、実は、毎日人を切り刻んでる特殊な世界です。現役医師が語る外科医の世界は、とっても不思議な世界。毎日、さまざまな患者さんと接し、手術をするなかで感じたことを、ありのままに語ります。not...もっと読む

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コメント

Barbara_Mass 次郎先生、切ない( ´•̥̥̥ω•̥̥̥`) 3年弱前 replyretweetfavorite

iammeiden 「生まれた時に100あった「恋愛ゲージ」は、初めて人を振った時に50くらい減ってしまいました・・・」 |雨月メッツェンバウム次郎| 約3年前 replyretweetfavorite

sizukanarudon 雨月メッツェンバウム次郎@ugetsujiro https://t.co/99iD5mYrNr どうして?あの時あれほど好きって言ってくれたじゃない 君とはもう絶対に駄目なんだよ https://t.co/rEasXNssSV 約3年前 replyretweetfavorite

espresso_lover 全力かぁ。大変そう。日常の一部としての愛おしい気持ちじゃダメなのかな。 約3年前 replyretweetfavorite