1048(ゲームプレイヤー)→梅沢和木(美術作家) Vol.4「ゲームは人生に役立っていますか? 」

今回のインタビュアーは、音楽ゲームいわゆる「音ゲー」ブームを作った「ビートマニア」において、「1048式」(トシヤ式)という独自のプレイ手法を確立したカリスマゲーマーの1048さん。そんな1048さんがインタビューするのは、ネット上のキャラクター画像等をコラージュし、絵具を重ね合わせる独自の手法で、各方面から注目を集めてきた"梅ラボ"こと梅沢和木さん。実は今回cakesで公開するこの記事は、現在カンバセーションズ本サイトで更新中のインタビューと同じ組み合わせ。同世代のゲームマニアであるふたりが、「聞く側」「聞かれる側」の立場を入れ替え、改めて対話に臨みます。

ゲームは人生に役立っていますか?

Q. いままで話してきたように、ゲームというのは梅ラボのルーツのひとつだと思いますが、最近の作品制作において変わってきた部分はありますか?

梅沢:基本的な軸はズレていないんですが、最近はベタにアーティストがいまするべきことは何かということを考えています。東浩紀さんが提案している福島第一原発観光地化計画を一緒にやらせてもらっているんですが、いま日本に求められていることという非常に重いテーマに対して、真正面から取り組んでいる。こういう提言を斜に構えて見ることは楽ですが、逃げずに作品で答えを出していくことが重要だと考えています。一見関係ないように見えるけど、この問題の背景には戦後の資本主義の日本が生んだオタクカルチャーが密接に関係していて、ゲームも決して無関係ではない。例えば、いま作っている作品にしても、神のような畏れを抱かせる存在や祈りの対象になるようなものを、都市とネットのイメージを両立させて描こうとしているのですが、コアなイメージ体験と公共性や普遍性を両立させるために構図作りになかなか苦戦しています。


「破滅*ラウンジ」at Nanzuka Underground

Q.それはきっと、「ビーマニ」で楽曲のジャンルや譜面の傾向が変わった時、それに対応するのに時間がかかるのと同じようなことですよね。僕も聞かれたことですが、梅ラボはゲーム体験がそれ以外の部分に役立っているところはありますか?

梅沢:ゲームによって得られた没入体験によって、よりコアなイメージが見えて、絵画に没入できるというのはありますね。ゲームをプレイするということは、人生を豊かにする要因のひとつだと思っているし、精神力なんかもかなり鍛えられましたね(笑)。

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