1048(ゲームプレイヤー)→梅沢和木(美術作家) Vol.3「ゲームとアートの関係をどう考えますか?」

今回のインタビュアーは、音楽ゲームいわゆる「音ゲー」ブームを作った「ビートマニア」において、「1048式」(トシヤ式)という独自のプレイ手法を確立したカリスマゲーマーの1048さん。そんな1048さんがインタビューするのは、ネット上のキャラクター画像等をコラージュし、絵具を重ね合わせる独自の手法で、各方面から注目を集めてきた"梅ラボ"こと梅沢和木さん。実は今回cakesで公開するこの記事は、現在カンバセーションズ本サイトで更新中のインタビューと同じ組み合わせ。同世代のゲームマニアであるふたりが、「聞く側」「聞かれる側」の立場を入れ替え、改めて対話に臨みます。

ゲームとアートの関係をどう考えますか?

Q. 「ビートマニア」では、譜面を攻略することを「解けた」と表現する人が結構いるんですね。「解けた」と言っても「ビーマニ」は難しすぎて満点は出ないので、つまり自分なりの文脈を打ち立てることで「読み取っている」ということだと思うんです。この感覚も梅ラボの作品と共通していて、結局個々の感性に基づいた文脈でしか解釈ができなくて、すべてを包括することが限りなく難しいというか。


梅沢:例えば絵画には、アートの文脈に沿って配置されたいくつかのコマを、鑑賞者が読み解いていくというところがあるんですね。一方で、例えば最近色んな種類が出てきている「音ゲー」の世界にも、新しいゲームを説明書を見ずにやり始めて、自分なりのスタイルで読み解いていく快楽がある。そういう意味では共通しているところがあるんですが、例えば「ビーマニ」だと、ひとつの画面の中にゲージやノーツ(落下してくるオブジェ)、グラフ、数字、イメージ映像、アバターなどが同時に表示されていて、プレイヤーはその五次元くらいの映像世界をすべて認識しているわけですよね。これは凄い情報処理能力だし、アートに置き換えた時に、こんなハイコンテクストな読み取りができるのは、ごく一部の人でしかないと思うんです。


梅ラボ「とある人類の超風景Ⅱ」
Q. 梅ラボの作品にしても、「カオス*ラウンジ」全体にしても、アートという文脈を持っていなくても、何かしら共通点が見つけられれば、身構えることがなくコミュニケーションが取れたり、プレイングを始められるという構造がある。これはまさにインターネットやゲーム的な感覚ですね。

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