鶴瓶のスケベ学

親の反対を押し切った結婚式の狂乱

予定より早く結婚することになった鶴瓶さんと玲子さん。二人の結婚式には新婦側の親族が参列しなかったそうです。新婦側の親に認められないまま進んだ結婚式は、どのような宴になったのでしょうか。
芸歴40年を超える大御所芸人、笑福亭鶴瓶。還暦を過ぎた今も、若手にツッコまれ、イジられ、“笑われ”続けています。そんな鶴瓶さんの過剰なまでに「スケベ」な生き様へ迫る、てれびのスキマさん評伝コラムです。

あまりにさびしい結婚式だけど

1974年10月。新郎・笑福亭鶴瓶と新婦・玲子の結婚式が執り行われた。
披露宴に出席したのは兄弟も含めて、わずか20人余り。鶴瓶の人脈を考えるとあまりに寂しいものだった。

本来、いるべき人たちが参列していなかったのだ。
玲子側の親族である。

両親の誠意あふれる反対

実は鶴瓶は玲子へプロポーズしてから1年足らずで一度、彼女の実家に訪れていた。
まだ鶴瓶は師匠・松鶴に入門して1年目 、彼女も大学在学中の頃、ふたりとも21歳のときだ。
アフロヘアを無理やり七・三にピシッと分け、正装した鶴瓶は、彼女の両親に向かって言った。

「早すぎることは、僕もよくわかっているつもりです。だから今すぐとはいいません。僕に玲子さんをください。必ず幸せにしますから……」※1

突然の申込みに両親は当惑。その場では「はい」や「いいえ」という明確な答えは得られなかった。
だが、その半月後、父親から長文の手紙が届いた。

「貴君は元気で芸の修業に励んでおられると言と思います」と始まるそれは、娘はもちろん鶴瓶までの将来を真剣に案じつつ、明確に結婚や婚約には「NO」をつきつける内容だった。
「君は今、夢を求めている最中だ」「それなのに、君の夢を壊してしまうことになる」と。
当然、その答えは予想していたが、それが現実となるとやはりショックだった。けれど、その誠意あふれる手紙には感動した。

「俺は、人の息子でしょ。どうなろうが勝手でしょ。それなのにこんないい手紙くれて。だから、俺、この家族にほれましたね」※2

親の反対で彼らの心が揺らぐことはなかった。むしろ、反対されればされるほど、2人の心は燃え上がっていった。

遠距離をつないだ想い

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cakes連載を全面修正・加筆した、スケベで奥深い人生哲学が一冊になりました。

笑福亭鶴瓶論 (新潮新書)

戸部田誠(てれびのスキマ)
新潮社
2017-08-10

この連載について

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鶴瓶のスケベ学

てれびのスキマ(戸部田誠)

芸歴40年を超える大御所芸人、笑福亭鶴瓶。還暦を過ぎた今も、若手にツッコまれ、イジられ、“笑われ”続けています。しかし、落語家なのにアフロヘアでデビュー、吉本と松竹の共演NGを破った明石家さんまさんとの交流、抗議を込めて生放送で股間を...もっと読む

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コメント

__comfort__ それがどんな状況だろうが受け入れ、明るく前向きに楽しむ。それが、鶴瓶流のスケベな生き方だ。」 自分もそうありたい!! 2年弱前 replyretweetfavorite

danilo513 玲子さんの母親に、鶴瓶師匠が紅白の司会が決まった時に、いち早く知らせたエピソードが、この話に繋がりますよね。 2年弱前 replyretweetfavorite

tksa4883 親の反対を押し切り、さびしさを乗り越えた結婚の宴|てれびのスキマ(戸部田誠) @u5u |鶴瓶のスケベ学 今回の連載のハイライト(おそらく)。グッと来た。 https://t.co/L5G406lrQQ 2年弱前 replyretweetfavorite

u5u 「cakes」連載の「鶴瓶のスケベ学」更新しました。結婚式について。そこでの「裸踊り」。最初に脱いだのは鶴瓶ではなかった…!という噺。 2年弱前 replyretweetfavorite