担当が提案してきた『ブスの本懐』が正式タイトルになった
書籍版『ブス図鑑(仮)』改め『ブスの本懐』の発売が目前なので、販促の内容で書けといわれた。
そんなの、以下全文に渡り『ブスの本懐』のISBNコードを貼りつけて、さらにそれ全部にAmazonへのリンクを貼ればいいのではないか。その方が、記事のコーディング担当が面倒なだけで、こちらは楽だ。
ちなみに、なぜ書籍になるにあたってタイトルが変わったかというと、「(本として手に取ってもらうには)『ブス図鑑』だと、あまりにも攻撃的すぎるのではないか」と言われたからだ。
人を刺してから「このナイフ尖りすぎじゃない?」と、言っているようなものである。
だが、確かに『ブス図鑑』だと『昆虫図鑑』などと同列な感じがするし、昆虫なら綺麗な羽を持ったものもいるかもしれないが、『ブス図鑑』だとそういう期待感すらなくなる。
仮に「綺麗な羽を持ったブス」が出てきたとしても、「スタイルが良いブス」とか「髪が綺麗なブス」などと同じく「ワンアイテム加えることにより、さらにブスさ際立つ勝ち組コーディネート」みたいになってしまうに決まっている。
そこで、担当が提案してきた『ブスの本懐』が正式タイトルになった。
〝ブス〟は変わってないので、刃はそのままで持つところだけ変えたみたいな風情だが、自己啓発本っぽくなったところにあざとさを感じる。
もちろん内容に関しては何も啓発していないのだが、販促というのはそういうものではない。嘘でも「この本さえ買えば、お前の人生は水素水を飲みながら進研ゼミをやるぐらい変わる」と言わなければならない。
役に立つことが書いていないのならば、その面白さをアピールすればいい。
こちらとしても「今これを読んでる、お前の顔より面白い」みたいな強気のキャッチを言いたいところだが、場合によっては完全な返り討ちだし、まず書いた本人が、自分の顔よりも本の内容が面白いという自信がない。