久しぶりにあった友人と、止まらない女同士のマウンティング。
誰かが結婚したと聞けば、誰かが今の彼氏の職業の話をして、
誰か子供の話をしはじめたら、誰かが都心の独身OLライフの話をし始める……。
やめて! そんな争い!
そんな争いをしている間に、アフリカでは1分間のうちに60秒が過ぎている……!
そのぐらい、互いの痛いところを突きあうことには意味がありません。
しかし、なんで人はこんな無意味な争いを続けるのでしょうか。
それは「誰かが持っているものを持っていない自分」が恥ずかしいので、隠したいと思っているためです。
なので、自分が「持っている」けど相手が「持っていない」ことを出すことで、牽制しあっているのです。
女性が恥ずかしいと思っていることとは、
「容姿や若さという条件を満たせていないことが恥ずかしい」
「妻という地位を得ていないことを恥ずかしい」はたまた、
「旦那の稼ぎだけで暮らせてなくて必死こいて働いている自分が恥ずかしい」
といった、あくせく努力している姿まで含まれています。
こういった考えを持っていると大変です。
女というものは、
さりげなく上品で努力してる風もなく、豊かで完璧なママ
でなければ、幸せではなくなってしまうからです。
しかし、そんなパーフェクトの自分ってなんなんでしょうね。完璧になるためには、たったひとつでも欠けているところがあってはいけません。欠けているところを見ればみるほど、苦しくなっていきます。
なんで私は結婚してないの?
なんで私は子供がいないの?
なんで私はもう若くないの?こういった欠乏感は不安を生み出し、自分の価値にも疑問を生み出します。
まずは、自分の欠けているところを見るのをやめましょう。そのかわりに、今まで自分が築いてきたものを振り返ってみましょう。あんなこと、こんなことあったよね。
人間はささやかな喜びというものを忘れてしまうものです。
不足分に目を向けるよりも、満ち足りている部分に感謝していきましょう。そうすれば、自分が「持っていないもの」はそんなに重要ではなくなっていくでしょう。
瑠雨図さん「持っていないもの……」
そんなこと言ったって。
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