輩を、苦しまずに一発で仕留めてあげる〝ゴルゴブス〟
そういえば、本コラムでは「性格におけるブス」についてはあまり触れてこなかった。
何せ今まで、ブスであることに忙しすぎて、そこまで気にする余裕がなかった。
「人は顔じゃない、内面だ」というが、恵まれない子に年間二兆円寄付している人でも、全裸で外に出たら逮捕されるのである。まず外面がある程度ちゃんとしてないと、内面を見てもらえさえしないのだ。
前にも書いたが、ブスに対して「ブスなんだから性格ぐらい良くしろ」と要求するのは間違っている。そんなの「貧乏なんだから税金を多く納めろ」と言っているのに等しい。
むしろ、そんなことを言われて性格が曲がらない方がおかしい。もし、性格の良いブスがいるとしたら、そんなことを言う輩を、苦しまずに一発で仕留めてあげる〝ゴルゴブス〟のことだ。
その昔、「ブスは性格が良い」という、女にとっての迷惑度としては「コーラで洗えば大丈夫」に匹敵する迷信があった。
美人は性格が悪い説を唱えたのは明らかにブスだろうが、この説を唱えたのはおそらくブスではない。ただでさえ生きづらい人生のハードルを自ら上げても仕方がないからだ。まだ「ブスは深夜、高速道路を120キロで走る」等、おもしろ都市伝説方面に持っていかれた方がマシだ。
多分「ブスは性格がいい」と言ったのは、尽くしてくれる上に浮気などしても文句も言わない、扱いやすいブス彼女がいた男ではないだろうか。つまり、性格ではなく「ブスは都合がいい」ということである。
しかし、現代のブス学では「ブスは性格が悪い」「美人は性格が良い」の方が理論的には正しいと言われている。
学芸会で全員に白雪姫の役をやらせるようでは、ブスは自分がブスであると気づけない
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