笠井信輔アナの自意識

今回取り上げるのはフジテレビの笠井信輔アナウンサーです。『情報プレゼンター とくダネ!』のアシスタントに限らず、ニュース、情報番組、バラエティと、様々な番組に出演している笠井アナ。局アナにも関わらず、30年近くもテレビの第一線で活躍するには、それなりの個性も必要です。そんな個性を生む笠井アナの自意識を武田砂鉄さんが分析します。

笠井アナの突発的意見を小倉が愛でる

ハロウィンで賑わう渋谷のスクランブル交差点で、ペンとアップルがどうのこうのと最新トレンドを豪快に持ち出せる人を尊敬することにした。いかなる賑わいにも参加するのを躊躇い、たちまち屁理屈が凝固してしまう自分にはいつまで経っても持ち得ない価値観なのだし、「目立つ」「笑われる」「バカにされる」あたりを区分けせずに一緒くたにできる潔さを少しも持てないこちらの力量が不足しているだけなのだ。

10月31日の放送で、フジテレビ『とくダネ!』はハロウィンで盛り上がる渋谷の様子を報じた。小倉智昭を中心にスタジオは、すっかり無視できない感じになってきたよね、と一通り醒めつつ、その醒めっぷりで盛り上がった。唐突に笠井信輔アナが「(馴染めないのは)年齢じゃないですかね?」と告げる。あるいは梅津弥英子アナが自分の子どもは友だちとお菓子のやりとりをしていると話している最中に、笠井アナが食い気味で「それを経済効果と言うんだけど」と告げる。「えっ、何?」と思う。とにかく唐突。しかし、この手の笠井アナの突発を小倉智昭が愛でる。引き受ける。

笠井アナは争論を総論にする
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祝・重版出来!『紋切型社会』の著者・武田砂鉄による新しい時代の芸能評論。

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ワダアキ考 〜テレビの中のわだかまり〜

武田砂鉄

365日四六時中休むことなく流れ続けているテレビ。あまりにも日常に入り込みすぎて、さも当たり前のようになってしったテレビの世界。でも、ふとした瞬間に感じる違和感、「これって本当に当たり前なんだっけ?」。その違和感を問いただすのが今回ス...もっと読む

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pingpongdash 個人的に一番ツッコミを入れてほしかったトピックなだけに何度も読んでしまった-- 2年以上前 replyretweetfavorite