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第12回】[商社] ヤマっ気の物産、お堅い住商 復権賭け非資源強化の大勝負
同じ商社業界に属しながら正反対の企業風土を持つのが三井物産と住友商事だ。違いはその出自によるところが大きいが、近年はいずれも資源安に沈み、復権を模索する。
三井物産が社員向けに編さんした冊子「三井物産のこころ」には、「三井物産を創った人物」として2人の名前が挙げられている。益田孝と水上達三だ。
益田は1876年に設立された旧三井物産の初代社長。国内に商社が存在しなかった明治初期、27歳で三井物産を起こしたベンチャーの草分けだ。海外支店を積極的に増やし、官営三池炭鉱の払い下げでは入札価格を独断で決めてライバルの三菱に競り勝つ剛腕ぶりを発揮した。
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この連載について
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かつて日本経済の土台をつくった日本全国の財閥。そのDNAは今も三井、住友をはじめとする企業グループや、各地に散らばる「地方財閥」に脈々と受け継がれている。本誌はその中でも、近代日本に大きな影響を与えた全国27の名門「財閥」に焦点を当て...もっと読む
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