前回のコラムでは、イギリスの若者が海外に行くというのを紹介しましたが、これはヨーロッパの他の国の若い人や中年の人だって同じです。
ギリシャの若者がノルウェーで働いたり、スペインの人がフランスで働いたり、フランスの人がチュニジアで働いたり、ポルトガルの人がアンゴラ(ここはポルトガルが通じるのです)で働いたりします。ヨーロッパ域内だと移動は恐ろしくカジュアルでノリが軽いものです。
激安航空会社がガンガン飛びまくっているので、他の国に行くのも数千円です。座席が全部オレンジ色で乗っていると吐きそうな気分になるとか、スチュワーデスがなぜかドーナッツ型の髪型で謎だとか、救命胴衣をつけるのにも金を取られるんじゃないかと言う恐怖もあるわけですが、この激安飛行機はこの地では、長距離バスの感覚でありまして、他の県に移動する感覚で乗ります。
この連載について
世界のどこでも生きられる
海外居住経験、職業経験をもとに、舌鋒鋭いツイートを飛ばしまくっているネット界のご意見番・May_Romaさん。ときに厳しい言葉遣いになりながらも彼女が語るのは、狭い日本にとじこもっているひとびとに対する応援エールばかり。日本でしか生き...もっと読む