自然と漏れ出た「藤森さん、かわいい!」
—— 青山さんは、今回の『DOUSEI』が「著名人の男性」を撮った初めての写真集とのことですが、普段の撮影とは違いましたか?
青山裕企(以下、青山) 僕は女子高校生とサラリーマンを作品としてずっと撮ってきた写真家なので、元々「女の子だけが撮りたい」というわけではないんです。よく「男性を撮っても、盛り上がらないですかね?」と聞かれますが、そんなことはない。オリラジのお二人を撮っている時は、もちろん楽しかったです。でも、藤森さんを脱がしながら撮っているときに感じたドキドキは、初めての体験でしたね。
藤森慎吾(以下、藤森) 青山さんが撮っている途中に突然、「藤森さん、変な気持ちになってきました」っていうんです(笑)。
青山 特に「ボタンを外してください」というときが、すごくドキドキしました(笑)。女性に言うならドキドキするのも当然ですが、男性になら、普通に言えるはずですよね。でも、なぜかためらってしまう。女性目線を追求した結果かもしれませんね。
藤森 青山さんが「かわいい! 藤森さん、かわいい!」って何度も言うのでこっちも嬉しくなっちゃって。撮られていて、すごく気持ちよかったです。
青山 藤森さんをのせるために言ったわけではなく、自然と漏れ出た声でしたね(笑)。
藤森 それはなんか嬉しいです(笑)
青山 僕って、女の子を撮る時ですら「かわいい!」とは言わないで、淡々と撮っていくんです。「エロいな」と思っても絶対に言わないですね。むしろ、例えばスカートがガバってめくれていたりするときは、逆に「隠してください」と言います。
中田敦彦(以下、中田) 青山さんのような“真の変態”は、そういう露骨なエロを求めてないわけですね。
青山 でも、この「隠してください」の言い方でフェティシズムを作ることもできるんです。なぜかというと、どの程度まで「隠す」かはこっち側でコントロールできるので。
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