こんにちは、きのコです。
前回は、ポリアモリーをカミングアウトしたときの周りの反応についてお話しました。 その中で、会社の先輩に「子どもをつくれ」と言われたり母親に「子どもはつくらない方がいい」と言われたりしたエピソードにふれましたが、今回はそこを掘り下げて、ポリアモリーにとっての「結婚」や「子ども」について、考えていきたいと思います。
今は結婚するつもりはない
まずは「結婚」のこと。 結論からいうと、私は、少なくとも今は結婚するつもりはありません。ポリアモリー当事者としては、現状の日本の婚姻制度は使いづらい、と感じているのが正直なところです。
どれだけパートナーたち全員を公平に愛し大切にしていても、複数人と同時に結婚できるわけではないし、異性としか結婚できない制度であるところも不便だと思っています。
婚姻制度としての「複数婚(ポリガミー)」については、古くは中東各国の「一夫多妻制(ポリジニー)」、インドやチベットの一部における慣習「一妻多夫制(ポリアンドリー)」などとともに、最近ではフランスやブラジル[※]の「三人婚」といった例もあります。
※2012年、ブラジルでは「3人婚」の届け出が初めて受理された。(AFPBB News)
同性同士での結婚、いわゆる「同性婚」については、LGBTの権利として日本を含め世界中で法整備が進められていますし、いつかは同じようなかたちで「複数婚」の流れがくるのかもしれません。
それから、結婚以上に難しいと個人的に思っているのが「子ども」に関することです。 ポリアモリーであることについて話していると、「子どもはどうするの?」とよく訊かれます。 私自身は、子どもについては、「もし授かれば責任をもって育てたいけれど、もし授からなければそれはそれでいい」のスタンスです。
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