ノーベル賞をとる人は離婚経験者が多いワケ

予防医学研究者の石川善樹さんとエッセイストの紫原明子さん、そしてファッションデザイナーの鷺森アグリさん。異分野で活躍する3人の鼎談中編では、クリエイターにとって実は重要な「感情」の扱い方にせまります。「切なくならないとモノを作れない」という鷺森さんに、石川さんが意外なアドバイスをします。そして紫原さんが明かす、科学者の仕事とは対照的なエッセイ執筆の心構えとは。

クリエイターは私生活が最悪なほうがいい?

鷺森アグリ(以下、鷺森) 今日の事前の打ち合わせで石川さんに「切なさ」についてお聞きしたじゃないですか。それにはわけがあったんです。

石川善樹(以下、石川) はい。なんでしょう?

鷺森 私、自分の感情が切なくならないと、モノを作れないんです。切ないときにしか、自分が本当に美しいと思う作品を作れないから。

石川 あ〜、つまり切なさが自分のクリエイティブの源になっているんですね。

鷺森 そうなんですよ。だからちょっと私生活が不幸なほうが良いものを作れたりもするんです。だけどもっと上手く感情の入れ替えをできるようになって、楽しく幸せな時間も増やしたいと思っていて……。

石川 でも、それなら私生活は最悪なほうがいいじゃないですか!

鷺森 そうかもしれませんけど、でも……(笑)。

紫原明子(以下、紫原) なんで、石川さんはそれをうれしそうに言うんですか(笑)。

石川 だって人ってネガティブ感情を持っているときのほうが、何かを突き詰める力が爆発的に発揮されるんですよ。だからクリエイターにとってネガティブ感情を持つことは良いことでもあるんです。例えばアインシュタインだって、一般相対性理論を考えた時は奥さんとの離婚訴訟中ですからね。

紫原 そんなネガティブなときに自分のベストパフォーマンスが出るんですか。

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求愛表現の研究—石川善樹×紫原明子×鷺森アグリ

鷺森アグリ /紫原明子 /石川善樹

予防医学者の石川善樹さんとエッセイストの紫原明子さん、そしてファッションデザイナーの鷺森アグリさん。それぞれ異分野で活躍する三人による鼎談が、実現しました。一見、接点が無さそうな三人が集まるようになったきっかけから、「求愛」の方法まで...もっと読む

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コメント

haruharuka__ 社長に原稿を褒められる時がまさに! 1年以上前 replyretweetfavorite

charuko https://t.co/5mgPEW15q2 1年以上前 replyretweetfavorite

h_hiro_ クリエイティブな仕事ではポジティブな感情だけでなくネガティブな感情も力になる、という話題 1年以上前 replyretweetfavorite

yukiozawa 途中で出てくる話が大変興味深い 1年以上前 replyretweetfavorite