写真左から、星野蒼良、春乃きいな、上田理子、瀬田さくら、西垣有彩、希山愛
思わずクセになる博多弁の歌詞、キュートでポップなサウンド。平均年齢14.3歳のアイドルグループ、ばってん少女隊のメジャー2枚目のシングル「よかよかダンス」(9月14日リリース)は、KEYTALKの小野武正による作詞・作曲、NARASAKIによる編曲による力の入った1曲。まだまだ子供らしさが残る彼女たちだが、読書好きなメンバーも多いということで、今回はメンバー全員のおすすめの本を紹介してもらった。
新しい作品を次々に読むというよりは、気に入った本を何回も読み返すほうが好きです(瀬田)
—— まずは上田さんからお願いします。
上田理子(以下、上田) まず『×ゲーム』は、いじめられてた女の子の復讐劇なんですけど、その復讐の方法がすごく怖いんです。でも、気になって続きが読みたくなってしまう。怖い小説はあまり読んでこなかったのに、これはぜんぜん平気でしたね(笑)。次に『君の膵臓を食べたい』はミステリーっぽい要素もあるし、恋愛ものっぽい雰囲気もあって好きなんですけど、そもそも私は中学生になってから本を読むようになって、それまではまったく読んでなかったんですよね。
—— 本が好きになったきっかけは何かあったんですか?
上田 中学生になって学校で読書の時間ができたんです。「本って面白いな」と思って、高校生になってからは3カ月で7冊くらい読むようになって。活字の本だと、絵がないからいろいろ想像できるじゃないですか。そこが好きです。あと、スマホとか寝る前に見てると寝れなくなっちゃうんですよ。でも本だったら目も疲れないし、読みたいところまで読んで、寝ようと思ったらすぐに寝れますし。
—— 次は春乃さんです。
春乃きいな 『影法師』は中学1年の時、学級文庫にあった本です。何も考えずに「読んでみよう」と思って手に取ったら、すごく面白くて。もともと歴史が好きで、『影法師』も歴史ものなんですけど、何回も読んでいくうちに「ああ、ここはこう繋がってたんだ」って見えてくるんです。『僕は明日、昨日のきみとデートする』と『羊と鋼の森』は、どっちの作品も読み終わった後に本のタイトルの意味がわかって「そういうことなんだ!」ってなるんです。『僕は明日~』は、これ(『影法師』)と同じように何回も読んでいくうちにどんどん分かってくるのが面白くて。『羊と鋼の森』は表現がすごくきれいで穏やかな気持ちになれるというか、読み終わった後に「良かったなぁ」という余韻が残る本です。『羊と鋼の森』は本屋大賞を受賞した本で、お母さんが買ってきてくれて勧められた一冊ですね。
—— 続いて星野さん。
星野蒼良(以下、星野) 『うちの3姉妹』はご存知の方も結構多いと思うんですけど、これは小説というよりはマンガと文字が載ってるエッセイです。物語というよりは短編が詰まった感じで、本のタイトルのように3人の女の子が面白い出来事を次々に起こしていくんです。最初はアニメから入ったんですけど、本も好きになりました。3姉妹で長女がフー、次女がスー、三女がチーっていうんですけど、蒼良が一番好きなのは次女のスーです。ほかの2人に比べると結構自由人なところがあって、可愛らしいなと思います。
—— もう一冊は何でしょうか?
星野 『おたずねもの姉妹の探偵修行』です。外国の小説ですね。これも姉妹のお話で、姉妹が家出をするんですよ。偽のID、日本で言ったら保険証みたいなものを作ってまったくの別人になって、お母さんとお父さんに見つからないように家出をする。ニューヨーク育ちの姉妹だから、田舎に行くんですよ。中学の時、学校の読書の時間用に本を持って行かなくちゃいけなくて、表紙がすごく可愛かったから買いました(笑)。
—— 次は瀬田さんです。
瀬田さくら(以下、瀬田) 私は山田悠介さんの『キリン』がすごく好きです。きっかけは中学校に上がった頃に友達が、「山田悠介さんのこの本が面白いよ」って教えてくれて、それですごく好きになりました。
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