円満退社は社会人の義務だ
自己分析から始まった転職活動が、情報収集、履歴書や職務経歴書の作成、応募、面接ときて、どうにか内定を勝ち取ったとしよう。長く苦しい転職活動が、ようやくゴールを迎える段階まで来たわけだ。
ところが、安心するのはまだ早い。じつは、あなたの「転職」が本当の意味で動き出すのは、内定が出た後なのだ。
転職とは、あなた一人の問題ではない。会社の上司や同僚、取引先など多くの人に影響を及ぼし、場合によっては迷惑をかける。内定を勝ち取るまでのあなたは、自分のことだけを考えていればそれでよかった。前だけを向いて走り、誰よりも先にゴールすることが最優先課題だった。
しかし、いざ現在の会社を退社し、新しい会社に移るとなれば話は変わってくる。仕事の引き継ぎなどもあり、否応なしに周囲の人を巻き込むことになる。もう前だけを向いて走るわけにはいかない。責任ある社会人として、円満退社という責務を果たさなければならないのである。
そこでまず、法律面の話から見ていこう。
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