10回見た今年最高の映画「HiGH&LOW THE MOVIE」

江波さんがこの感想文が最終回でもいい! と断言した「HiGH&LOW THE MOVIE」のレビューをお届けします。いつも相談して感想を書く映画を決めているのですが(これでも、一応そうしてるんですよ)、「HiGH&LOW THE MOVIE」はあふれる気持ちを抑えきれなかった江波さんから自主的に送られてきました。なお連載はまだ続きます(たぶん)


■映画を超えた

「映画を超える」

それが「HiGH&LOW THE MOVIE」の売り文句です。かのエグザイル一族ことLDHがそれを言う。そしてそれは、僕は、本当に、「まさに」と認識しました。この作品は映画として評価した場合、ボロだらけの作品です。それを僕が何故「最高」と評価するのかと言えば、まさに映画を超えたエポックメイキングな作品だからです。



 この稿を書き公に訴えかけられるのが公開終了間際というのが残念でなりません。正直な話、初見で大興奮したはいいものの、担当様にこれのレビューを是非書かせて欲しいと強く言い切れなかった事を悔やんでいますが、この強度でこの映画を評価するまでに、僕は繰り返し繰り返し劇場で十回見て、その上でなければこの稿を書けませんでした。そしてこの僕の微力さが悔やまれます。僕がもっと影響力のある人間であれば、この作品をもっともっと広げられたのだろうという無力感に苛まれています。

■旧劇場版エヴァに匹敵する代物

 これは僕の中で数年以来の感動を覚えた作品です。旧劇場版エヴァに匹敵する代物です。僕はロングラン上映になった事もあって旧劇エヴァを20回は見ました。「HiGH&LOW THE MOVIE」ももっと公開期間が長かったらそのぐらい見ていた事でしょう。

「HiGH&LOW THE MOVIE」は「映画として」という観点から言えば駄作と評価されても仕方ない作品です。ですが、彼らは「映画を超える」と断言し、そして超えました。映画ファンの間でおそらく嫌われているエグザイルムービー。どうせしょうもない脚本と大根演技のオンパレードだろと皆さんお思いでしょう。

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江波光則映画レビュー

江波光則

6月下旬に終末SF『我もまたアルカディアにあり』を刊行した江波光則氏。 もともと映画がお好きな江波氏に、「終末」つながりで「マッドマックス 怒りのデス・ロード」を見た感想をまとめていただきました。

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コメント

marumizog 思い出すシリーズ 19日前 replyretweetfavorite

redhimeji @animegazer 江波光則もめっちゃベタ褒めしてましたし物書きや映画好きにクるものがあるんですかね https://t.co/a0e6y6TniY 2年以上前 replyretweetfavorite

maybe_true ド新規的には2014のウェブ記事再録で、中目黒がLDHに染まってゆく経緯の話とか、あつしさんの話だとかも少しずつ載ってて情報の末端に触れたって感じ。でもパッションに満ちていて最高だったのは 3年弱前 replyretweetfavorite

yukie_sin #HIGH_LOW #HIGH_LOWTHEMOVIE 約3年前 replyretweetfavorite