好きになっていても卑屈ブスはそれを認めない「ブスの土俵際」というメンタルが働く
「ブスだって恋がしたい!」
と言ったら、返す刀で「するな」と言われるかもしれない。
確かに、そちらの言い分はよくわかる。しかし、みなさんは「私みたいなのに好きになられても迷惑だと思うし…」などと言っているブスも嫌いだと思う。
そんな、友人を作るだけでも、ミッションインポッシブルなブスたちは、トム・クルーズがオープニングで爆死するほど難易度トリプルS級ミッションの「恋愛」にどう挑んでいるのであろうか。
まずは、卑屈系ブスの恋から。
卑屈ブスについて「基本的に、自分なんかに好かれたら相手が迷惑と思っており、男に粘着することもない」と書いたのだが、それは相当徳の高いブスであり、意外と惚れっぽかったりする。
というのも、男との接触機会があまりにも少なすぎるため、一言声をかけられただけで、その声を3億回くらい反芻してしまい、頭の中がすぐその男のことでいっぱいになってしまうのだ。
しかし、明らかに好きになっていても卑屈ブスはそれを認めない「ブスの土俵際」というメンタルまで働き、「自分なんかが~」精神がストッパーをかけるのである。
確かにブスの恋は厳しい。好かれた方もより厳しい。
つまり、ブスは恋をすることにより、余計「動かざること山の如し」と化し(面構えも武田信玄)、むしろ意識するあまり相手を避けてしまったりする。
相手も美人に避けられれば気になるだろうが、ブスの場合、気づきもしないか「なんか知らねえけど、ブスが俺を避けてくる。しかしどうでもいい」という状態になってしまう。どっちにしてもどうでもいいのだ。
ようするに、ブスの恋は始まっても1ミリも動かないことが多く、展開するのはブスの頭の中だけとなり、相手が3次元なのに物語は2次元、というまさに次元を超えた恋愛が始まるのである。
行動を起こしたとしても、ベクトルが「縦笛をなめる」方にいってしまっており、しかも「人知れず彼の座っていたイスをなでる」などという凄まじい遠方射撃を続けている場合が多い。結果として、卑屈系ブスの恋は「フラれる」ところまでさえいかないのだ。
少女漫画の罪。そもそも「ブス」と言われる主人公が全然ブスじゃねえ
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