奇病の原因は……?
一体どのようにこの状態を脱すれば良いのかは分からなかったのだが、私はとりあえず、部屋に害虫駆除剤のバルサンを焚いた。ダニがいるのであれば、ダニは死ぬのだろうが、ブツブツはまったく治らない。時は一気にワープし翌2002年1月、風呂に入る頻度のあまりの低さのあまりインキンまでも併発。蕁麻疹のこともあるため、ついに皮膚科へ行ったところ、医師は「アチャーッ!」と言った。私はエイズにでもなったかとビビったのだが、医師が説明するところによると「こりゃ、栄養不良だ」とのことだった。
「栄養失調」はよく聞くが、「栄養不良」とは一体何か。これは、「栄養バランスが偏っている」ということを意味する。朝はカップラーメン、昼はマクドナルド(含む冷凍)、夜は吉野家という生活を毎日続けていたため、圧倒的に野菜が足りなくなってしまったのである。それにより全身にブツブツができてしまったのだ。そして、インキンについては、風呂に1週間に1回くらいしか入らないため、不潔な生活によってなってしまったのだと医師からは伝えられた。
『日経エンタテインメント!』、そして『セブン』の仕事をライター初心者がやっていただけに、本当に当時は時間がなかったのだ。だからこそのファストフード・コンビニメシの連続だったのだが、確実にこの頃は体調をおかしくしていた。
この頃は、人に会う度に「おっ、お前! うつすんじゃねぇ! あっち行け、シッシッ!」と虐げられる日々を送っていた。せっかく様々な場所から仕事をもらえる状態になったというのに、全身のブツブツのせいで人からは避けられ、さらには部屋の掃除を徹底的にせざるをえなくなり、仕事をするどころではなくなっていった。
さらに、通院している間、インキン治療のため毎度美人の年増看護師美女からチンコを触られるのである。その彼女は、当時私が大好きだった全日空のスチュワーデスソックリだった。全日空の彼女は自分よりも9歳年上で、伊藤かずえ似のミカさんといったが、彼女に連絡をしようとするもなかなか電話に出てもらえず、私は毎度ため息をつくばかりであった。
とはいっても、「今日は国際線のフライトだから出られないんだな。別にオレは嫌われているワケじゃない…」などと強引に自分を納得させていたのだが、2~3ヶ月に1回、会社を辞めてからは1回しか会っていないだけに特に私に好意を持っていたわけではなかったのだろう。
そんな中、病院の看護師を見るたびにミカさんのことを思い出して治療を受けていたのだが、チンコを毎回触れることについては、実に恥ずかしい思いをしていた。
スチュワーデス・ミカさんに抱いた淡い恋心
ミカさんと、その友人スチュワーデスのヒロミさんからは色々なことを教わった。たとえば、ヒロミさんの家で3人で飲んだ時、ヒロミさんから「あのさぁ、淳一郎、あんた、今度私とミカをあんたの家に誘いなさいよ」と言われたことがある。これは1998年、恵比寿のマンションに住んでいた時の話だ。