三浦展さんと語る、京都という街の“魔力”【第4回】

『もし京都が東京だったらマップ』著者で、不動産業で活躍する岸本千佳さんと、その出会いがマップを作成するきっかけとなった、『下流社会』(光文社新書)等のベストセラーで知られる“街歩きの達人”三浦展さん。その議論は京都と東京の街の比較だけではなく、この二人にしか語ることのできないディープな「京都論」に発展していった。同書からその一部を紹介する。今回はその後編である。

もし三浦展が京都に移住するなら……

三浦 ちなみに、京都に移住した人は、どのあたりに住むの?

岸本 じつは、それなりにパターン化されています。クリエイティブ系の人は左京区に住む率が高いですし、せっかくなのでマンションではなく町家に住みたいという人は西陣のあたりですね。ちゃんと住めるような町家がそれなりの価格で買える街は、やっぱり西陣のあたりなんです。あと、お金を持っている経営者とかには御所南が人気です。御所南は、やっぱり便利で環境もいいですし、ステータスにもなりますからね。その代わり、ちょっと価格はバブルですが……。単身で移住した人に人気なのは、二条駅や丹波口駅のあたりと五条駅のあたりでしょうか。三浦さんなら、どのへんに住みたいですか?

三浦 いままでは左京区しか頭になかったけれども、今日見て回った感じだと、三条会商店街や船岡山のあたりに住んでもいいなって思った。

岸本 三条会商店街はいいですよ。便利ですし。

三浦 ただ、衣食住だけでなくて、知的な刺激が欲しいから、やっぱり古本屋さんや美術館が多い左京区の北白川あたりになっちゃうのかな……。

岸本 電車の駅からは遠いですけれどもね。

三浦 それも自転車とバスを利用すればいいしね。

岸本 東京の距離感からすれば、はるかに近いです。私も家がある西陣から京都駅まで自転車で行きますから。JR山手線のなかに京都市街がすっぽり入る感じですかね。

三浦 パリもマンハッタンも、そのくらいの大きさだよね。自転車があればまったく問題ない。だったら、三条会商店街に住むのもいいかもしれない。

三条会商店街を取材する三浦さんと岸本さん(写真はすべて撮影:森秀治)

岸本 私は三条会商店街のあたりのシェアハウスを運営していたのもありますが、「住む街」であり、都市的だと感じています。

三浦 岸本さんの住み方はいいよね。家は西陣にあって、事務所が左京区というのは。街を抜けて仕事に行くのは刺激があるしね。

岸本 通勤で鴨川を横断できるのは大きな魅力ですね。

三浦 僕も自宅から井の頭池を渡って仕事場に通っていたことがあったけれども、幸せだったなぁ。

京都は官能都市か

岸本 話は変わりますが、2015年にHOME'S総研より、魅力的な都市を測る新指標として「官能都市(センシュアス・シティー)ランキング」が発表されました。三浦さんは、京都にセンシュアスを感じますか?

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もし京都が東京だったらマップ」の魅力

岸本千佳

2015年の年末に個人ブログにアップされ、見るみるうちにシェアされ、結果的にブログは20万ページビューを記録。Yahoo!ニュースにも取り上げられ、最終的には日本テレビ系の「NEWS ZERO」で放映されるまでに話題を呼んだ「もし京都...もっと読む

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コメント

chicamo このアイコンの三浦さんカワイイw 3年以上前 replyretweetfavorite