会社は家族? じゃない! 違和感から続けた就活
藤野英人(以下、藤野) この対談シリーズは、ゲストの方を50代から「イケてるオヤジ」、40代までを「イケてるアニキ」と分けていまして、吉松さんには「アニキ」ということで登場いただいています。
吉松徹郎(以下、吉松) ネットベンチャー界隈だと、40歳過ぎたらもうオヤジ扱いされるんですよ(笑)。最近みんなによくイジられてます。
藤野 そんな(笑)。でも、吉松さんが50になっても、オヤジという感じはしないかもしれないですね。
吉松 平均寿命も伸びてるし、10年後には、60歳くらいからが「オヤジ」になるかもしれませんね。
藤野 まずは、さかのぼって学生生活についてお聞きしたいのですが、どんな学生だったんですか。
吉松 学生時代は僕、なんにも考えてませんでしたね。
藤野 えっ、起業家っていうのはいわゆる「意識が高い」学生生活を送っているイメージがあるのですが……。
吉松 僕、中学受験で、千葉の中高一貫校の男子校に行ったんですよ。だから、大学受験の予備校も、女の子と知り合うために行っていたようなもので(笑)。当然、成績が上がるはずもなく、受験を諦めて、推薦で東京理科大に進学しました。入れればどこでもいいと思っていたので、特に生物に興味があったわけでもないけれど、基礎工学部生物工学科に。
藤野 はー、そうだったんですね。
吉松 目的もなく進学したので、学問にも身が入らず、インターンなどをするでもなく、なんとなく大学に通っていました。だから、僕の人生のターニングポイントは、就職活動だったんです。
藤野 就職活動はどういう会社をまわっていたんですか。