ハンバーガーチェーンのマクドナルドの業績悪化がとどまるところを知らないのが、最近の話題になっています。昨日、日経新聞夕刊に「マクドナルド失速 崩れた成功方程式」という、刺激的なタイトルの記事が掲載されました。電子版でも会員登録が必要ですが、こちらから読むことができます。
その記事によれば、12年12月期の決算では既存店売上高が9年ぶりに前年割れとなり、連結経常利益も14%減と7年ぶりのマイナス。また、「60秒サービス」を始めた年明け以降の既存店売上高は前年同月比17%減と、カリスマ創業経営者だった藤田田社長が辞任した2002年7月以来という不吉な数字でした。
2004年に就任した原田泳幸社長にとっても、さすがにこの落ち込みは予想を超えていたとのことで、2月7日の決算発表の席でも説明の歯切れが悪かったそうです。
8年もの間快進撃を続け、「名経営者」の名前をほしいままにしてきた原田社長率いる日本マクドナルドに、いったい何があったというのでしょうか。
外食業界で「一人負け」するマクドナルド
日経新聞の記事は、昨年5月からの「100円メニュー拡大」に始まり「ビッグ・アメリカ」を初めとする各種の高単価商品、そして今年1月の「60秒サービス」に至るまでのさまざまな施策がことごとく不発に終わったことを述べたうえで、その原因として11年の大震災以降続く消費者の内食志向の強まり、そしてコンビニとの価格競争を挙げて終わっています。
しかし、果たしてこれらは本当にマクドナルドの不振の理由なのでしょうか?
個人的には、この説明に何か違和感を感じます。