牧村朝子
女同士のカップルに「マジで?3Pしよう」って言っちゃう人多すぎ問題
ついに100回目を迎える本連載。今回取り上げるのは「男の人に女の人が好きだと伝えたら、彼女と複数でしようと言われて虚しさを感じている」という女性からのお悩みです。この相談に対し、牧村さんは「女性が女性を好きだというだけで、エロいことを言っていいと勘違いする人がいる」と指摘します。このようなセクハラに遭遇した時、牧村さんはどのように対応しているのでしょうか?
さっきから考えてるんですけど、女同士のカップルに向かって「はさまりたい」とか言ってはばからない人、アレにつけるうまいあだ名はありませんかね?
いや、別にいいんですよ。はさまりたいと思うことは個人の自由です。でもなんか、面と向かって「はさまりたい」って言えるあの神経はなんなんですかね? 具のつもりなんですかね? あっでもなんか具だと、間にはさまることでさらにおいしくなっちゃいますね。ダメだな。
はさまりたい、っていうのは、記事の書き出しなのでわりとマイルドな表現を使っていますけれども、実際にはもうちょっとエグめの言い方をされることも多々あります。1年以上前のご投稿ですが、そんなご経験をお話下さった方がいらしたのでご紹介しますね。
まきむぅさん。気持ちを吐いてしまいたいけどうまく行き場が見つからなくて、このメールを書いています。ある男の人に、女の人が好きだと言ったら、彼女が出来たら複数でしようと言われまして、すごく虚しい気持ちになりました。女をやめたくなりました。まきむぅさんも、こんな経験はありますか? 葛藤はいつでも私の生きる糧になってきたので、この気持ちを忘れずにおこうと思います。それにしてもせつないです。
(ご投稿をそのまま掲載しました)
もげよ! 如意棒!!!!
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この連載について
牧村朝子
性のことは、人生のこと。フランスでの国際同性結婚や、アメリカでのLGBTsコミュニティ取材などを経て、愛と性のことについて書き続ける文筆家の牧村朝子さんが、cakes読者のみなさんからの投稿に答えます。2014年から、200件を超える...もっと読む
著者プロフィール
タレント、文筆家。2010年、ミス日本ファイナリスト選出を機に芸能界デビュー。2012年渡仏、フランスやアメリカでの取材を重ねる。2017年独立、現在は日本を拠点とし、執筆・メディア出演・講演を続けている。夢は「幸せそうな女の子カップルに"レズビアンって何?"って言われること」。出演『ハートネットTV』(NHK総合)ほか、著書『百合のリアル』(星海社新書/2017年、小学館より増補版刊行)『ハッピーエンドに殺されない』(青弓社/2017年)ほか。愛称は「まきむぅ」。