どうせブスなら、気持ちのいいブスになりたい
今回のテーマは、「サバサバブス」である。
人間、誰しも「なりたい自分」というのがあるだろう。私も出来るなら、やはり美人になりたい。
それは今も思ってるし、おそらく一生思うだろうから、「『美人に生まれていたら、こんなはずじゃなかった』と、思うだけの人生だった」みたいな終焉を迎えると思う。
つまり、神に「美人にしてやろう」と言われたら、飛びつきたい気持ちを抑えて「やぶさかではない」と言うつもりだ。
だが、もし「なりたい自分にしてやろう。ただし、ブスのまま」と言われたら、とりあえず「全部ダメってことじゃねえか!」と、神にローリングソバットを食らわせたあと、〝じゃあもう顔はブスのままだとしたら、自分はどういうブスになりたいか〟という理想のブスについて考えるだろう。
「理想のブス」「なりたいブス」。人生長し、と言えど、このようなテーマで物を考える日がくるとは思わなかった。こんなストイックな妄想、なかなかお目にかかれない。
それをあえて突き詰めていくと、おそらく私は、上記の「サバサバブス」になりたいのだと思う。
もちろん、「私、毒舌なんで」と前置きして、笑いのない悪口をまき散らす「自称サバサバブス」のことではない。口は悪いにしても、毒蝮三太夫師匠を女体化したようなブスだ。
今、恐ろしく性欲が減退するようなことを言ってしまった気がするが、どうせブスなら、気持ちのいいブスになりたいという話である。
それには自身も、己のブスをネタにした大爆笑ギャグを二億個ぐらい持っていないとダメだ。逆に言うと、二億個ギャグが創り出せるほどのブスということになってしまうが、それを悲観したいのが「サバサバブス」である。
ここで注意したいのが、決して「笑われる」ブスであってはいけない。自らが「笑わせにいく」ブスでなければいけないのだ。もちろん、「私ブスだし」と言いながら「そんなことないよ」と言われるのを全裸待機しているブスはダメだし、通報していい。
明るくて面白いだけではなく「一目置かれるブス」であれ
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