地政学超入門

第2回】行動する作家 佐藤 優による 激動の国際情勢を見る目(前編)

戦争の形態が大きく変化する中で、地政学を念頭に置いて世界を見るにはどうすればよいのか。佐藤優氏に「地政学的な見方」に関して、具体的な国際ニュースの読み方などを聞いた。

さとう・まさる/元外務省主任分析官・作家。1960年、東京生まれ。同志社大学大学院神学研究科修了。外務省時代は、対ロシア外交の最前線で活躍する。自らの逮捕・起訴経験などを基に、幅広い分野で言論・執筆活動を続ける。Photo by Shinichi Yokoyama

──1月16日、米国、英国、フランス、ドイツ、ロシア、中国との“核合意”に基づき、イランに対する経済制裁が解除されました。その少し前の2日、イスラム教スンニ派大国のサウジアラビアが、国内でのテロ事件に関わったとして死刑判決を言い渡していたシーア派の有力な宗教指導者ニムル師を含む47人の処刑を、唐突に発表しました。

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複雑怪奇な国際情勢を理解するために、地政学的な見方の重要性が増している。地政学では、ある地域の政治、経済、軍事、社会的な動向には、その地理的な位置や形が大きな影響を与えていると考える。また、その地域や民族が持つ行動原理を知るには、現在...もっと読む

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