​自分の役割を演じるのをやめてみる

リオ・オリンピック開幕で盛り上がる中、「人間の本当の限界」について語った連載も大きな反響を呼んでいます。今回は、「自分の役割」の話。「自分はもう若くないから」。それが口ぐせの人、いますよね。でもそれが、限界の檻に入るきっかけになるのです。新刊 『限界の正体-自分の小さな檻から抜け出す法』より、限界を超えるヒントを紹介します。

周囲の期待こそがその人の檻

スポーツ選手は、引退するとテレビに出る人がいます。

僕もその一人で、メディアに出るときは、「元・プロ陸上選手」という肩書きがつくことがあります。

陸上選手だったことは過去のことですし、かといって自分の会社である「株式会社侍・代表取締役」と名乗っても、何をしている人なのか、わかりにくい。そこで思い切って、肩書きのない「為末大」にしてみようと思ったことがあります。

でも多くの場合、「すみません、何か入れてもらわないと困るんです」と言われます。元・プロ陸上選手といっておけば、為末大という人は、こういう人だという方向付けがしやすいからだと思っています。

周囲の期待や社会の常識。

それらが集まると自分へのレッテルが形成されます。

僕たちには、職種、地位、肩書き、年齢、性格、外見のイメージなど、さまざまなレッテルが貼られています。一度レッテルが貼られると、行動や考え方が固定化されやすく、その結果、限界の檻に入ってしまうことがあります。

意識によってポテンシャルも変わる

たとえば、アジア系アメリカ人には、一般的に「数字に強い」というレッテルが貼られています。そして、女性には、「(男性に比べて)数字に弱い」というレッテルが貼られています。

では、「アジア系アメリカ人・女性」は、数字に強いのでしょうか、それとも弱いのでしょうか?

興味深い実験結果があります。

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限界の正体ー自分の見えない檻から抜け出す法

為末大

400mハードルの日本記録保持者で、3度のオリンピックに出場した為末大さんの新境地。人間にとって、才能とはなにか。限界とはなにか。人間の心について学び、アスリートの成功と挫折を見るなかでたどりついた考えとは?? 長い間、人間の限界と呼...もっと読む

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コメント

mao_hagi 自分の役割を演じるのをやめてみる|為末大 @daijapan | 3年弱前 replyretweetfavorite

__comfort__ 自分の役割を演じるのをやめてみる|為末大 @daijapan | 3年弱前 replyretweetfavorite

u__r__a 自分の役割を演じるのをやめてみる|為末大 @daijapan | 鈍足の俺が、50までにフルマラソンサブ3達成できますかね。 3年弱前 replyretweetfavorite

rosebourbon 自分の役割を演じるのをやめてみる| レッテル効果あるよね。時々こっちにマイナスっぽいイメージ押しつける人いるから、そういう人と話する時は特に要注意だなっていつも思ってる…。 3年弱前 replyretweetfavorite