ブランド研究③】ショウワノート ジャポニカ 学習帳

文房具の名門とも言うべき、誰もが知っているブランド、そしてお馴染みのあの商品たちを次々に、徹底的に研究しちゃいます。

ジャポニカ学習帳は、他を圧倒する高級感と地道な工夫で小学生に今なお愛用されている

 

表紙写真に6000万円!? あらゆる所がプレミアム!

ジャポニカ学習帳。表紙には珍しい花や昆虫の写真、そして中には植物や動物、自然現象に関する百科ページがあり、授業中に読みふけってしまった人も多いのでは。

さかのぼること1967年。ジャポニカ学習帳の前身「エリート学習帳」の売り上げ不振により、68年に開発チームを結成。当時、学習帳の表紙といえばイラストがほとんど。そこで昆虫や植物などの写真を表紙に使い、小学館の「ジャポニカ百科事典」とコラボ、中ページに学習百科を綴じ込んだジャポニカ学習帳が誕生。大阪万博の年でした。

値段は、当時のノートが30円だった時代に、強気の50円。百科事典を持つことがステイタスな時代、プレミアム感で他とは一線を画します。

売れてきたら、周りのメーカーにマネされます。そんな中で本家ジャポニカは「環境」を意識。「自然を大切に」というメッセージを伝えようと「世界特写シリーズ」をスタート。これは、昆虫生態写真家・山口進さんが撮影する世界中の珍しい動植物を表紙と裏表紙に使ったシリーズ。78年の熱帯アジア編から、現行の赤道編で第8弾。この取材、約3年かけて秘境を周り、取材費はなんと6000万円…超豪華!

しかし、それだけが愛される理由ではありません。長い歴史の中で、勉強しやすいように改良されていった罫線。罫線の色は、(財)日本色彩研究所に研究を委託し、目に負担をかけず、読み書きしやすい色を採用。紙は鉛筆の筆記に適したものを製紙会社に特注し、乱暴に扱ってもバラバラにならない糸綴じなど、ノートとして優れているからこそ、使われ続けているんです。

キャラクターものもいいけど、自分の子どもに買ってあげたいのは、やっぱりジャポニカ学習帳ですね!

 

ケトル

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「最高に、無駄がつまったワンテーマ・マガジン」をコンセプトとした、雑誌『ケトル』。その毎号の特集をcakesで配信していきます。第4弾のテーマは「文房具」。どれだけPCの時代と言われようと、「書くこと」から離れられる人なんていないはず...もっと読む

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