第11回】金利上昇—住宅ローンは変動から固定へ 早めの切り替えも検討する

「早期に2%の物価上昇率目標を達成する」──。日本銀行と政府が合意した新たな金融緩和の枠組みで、住宅ローン金利はどんな影響を受けるのだろうか。

 日本銀行の金融緩和によって、今や史上最低水準にまで下がっている住宅ローン金利。変動型の金利はゼロ%台が当たり前だ。しかし、1月22日に日銀と政府が合意した新たな金融緩和の枠組みは、現在の超低金利がいつまでも続くものではないことをはっきりと示したものといえる。

 変動金利型で住宅ローンを借りている人には一大事に違いない。確かに、変動型の基準金利が影響を受ける日銀の政策金利は、さらなる金融緩和によって「今年前半ではもう一段下がる可能性さえある」(地方銀行幹部)。変動金利はしばらく上がらないのではないか、とみる向きは多い。しかし、2%の物価上昇率達成に向けた日銀と政府の取り組みが奏功すれば、政策金利はどこかで上げられることになるはずなのだ。

 それでも「変動金利が上がる前に固定型に切り替えればいいじゃないか」と気楽に考える人もいるだろう。が、住宅ローンに詳しいファイナンシャルプランナーの深田晶恵氏は、「変動金利が上がるころには、固定金利はすでにかなり高くなっている可能性が高い」と警告する。というのも、10年以上の固定金利が影響を受ける長期金利は、日銀の政策金利の先行きを織り込んで上下するからだ。

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日銀陥落【3】~金融緩和の誤解と限界

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安倍政権の言う「物価目標2%」が民意だというなら、それは聞き捨てならない。国民の多くはそれを求めていない上、大きな副作用も孕んでいるからだ。金融緩和には、誤解と限界がある。 本誌・新井美江子、池田光史、中村正毅、前田 剛 ※この連載は...もっと読む

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