​「恋愛おじさん」はなぜ高嶺の花に声をかけられるのか?

おじさんと言われる年齢になっても、ピュアな恋愛をしたがる男性「恋愛おじさん」。この連載で取り上げる度話題を読んできた彼らの中には、普通だったら声をかけるのをためらってしまうような、若くて綺麗な女性と食事を楽しんでいる人たちがいます。恋愛おじさん達はどうして高嶺の花の女性にばかり声をかけるのでしょうか。彼らの気持ちを、恋愛おじさんと同世代になった林伸次さんが解説します。

綺麗な女性とデートするおじさんたち

いらっしゃいませ。
bar bossaへようこそ。

僕は25歳の頃、下北沢のフェアグランドという伝説的なバーでバーテンダー修行をしたのですが、その当時、1990年代中頃はまだまだバブルの雰囲気は残っていて、20代前半の綺麗な女性を連れて飲みに来るマスコミ業界おじさんみたいな人がたくさんいたんです。で、当時は20代のバーテンダー仲間達と、そのおじさん達を眺めては「やっぱり金だよなあ。権力だよなあ」とかって言ってたんですね。

でもある日のこと、そのおじさん達は彼女たちとお食事とお酒を楽しんでいるだけで、決してキスとかセックスまではしていないっていう事実が判明したんです。その時、僕たち20代のバーテンダー仲間達の間で衝撃が走りました。

「え? セックスもなしで、綺麗な女の子と食事をするだけで何がいったい楽しいの? だいたい全部あのおじさん達のオゴリだし、何が楽しいの?」って感じです。でもそれから20年経って、僕も「おじさん側」の方になってしまって、やっとあの頃の「おじさん達」の気持ちがわかるようになりました。

ところで、先日ある若くて綺麗な女性から、こんな話を聞きました。

「私、時々、食事とかライブに一緒に行く男性がいたんですね。でもこの間、びっくりしたのが、その男性、結婚してるし、お子さんもいるってわかったんです。私がすごく驚いたら『別に隠してたわけじゃない』って言うんです。で、そのことがわかったお食事の帰りに『またこんな感じでデートに誘っても良い?』って言うんです。ヒドいですよね」

もちろん僕は「それはヒドいです。さらに『お食事』って言わずに『デート』なんて言って、『これは多少、恋愛関係がからんでるんだよ』ってなんとなく伝えているのもダメです。それは断りましょう」なんて彼女に助言したのですが、うーん、その既婚男性の気持ちもわからないでもないんですよねえ。

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ワイングラスのむこう側

林伸次

東京・渋谷で16年、カウンターの向こうからバーに集う人たちの姿を見つめてきた、ワインバー「bar bossa(バールボッサ)」の店主・林伸次さん。バーを舞台に交差する人間模様。バーだから漏らしてしまう本音。ずっとカウンターに立ち続けて...もっと読む

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コメント

ora109pon 「恋愛おじさん」はなぜ高嶺の花に声をかけられるのか? | 2年以上前 replyretweetfavorite

hitomi_nekosan もしも自分が高嶺の花に生まれた人生だったならば…まぁ少し違った幸せもあったかもね!!! 「恋愛おじさん」はなぜ高嶺の花に声をかけられるのか?|林伸次 @bar_bossa | 2年以上前 replyretweetfavorite

sizukanarudon 「恋愛おじさん」はなぜ高嶺の花に声をかけられるのか? 林伸次@bar_bossa https://t.co/JF4OE64RQD 下から目線で『この店良いらしいんで、一緒にどうですか?』 『この間の話の続きがしたいんで』って言われると 『なんか可愛いからOK』って思っちゃいます 2年以上前 replyretweetfavorite

ora109pon 「恋愛おじさん」はなぜ高嶺の花に声をかけられるのか? | 2年以上前 replyretweetfavorite