■でっかいのが無言でやってくるってよくないですか
『インディペンデンス・デイ:リサージェンス』見てきました。電話で「早く見てきてください」と言われたのでじゃあ明日見てきますと言って、翌日(8日)映画館に行ったらまだ公開してなかったんですけどね。仕方ないから勢いもあったし前日上映で見ましたよ。すごいファンみたいになっちゃいましたよ。
実際、面白いですけどね、アレ(前作のこと)。日本ではボロクソ言われてましたけど。あと割と世界中でも言われてましたけど。アメリカ最高って言いたいだけのプロパガンダ映画とかなんとか。まあ実際、前作のあらすじとか演出とか相当適当なんですけど、でっかいのが無言でやってくるってよくないですか。
■人間が素手で宇宙人を殴ってた前作をふりかえる
あの散々言われたネタ映画扱いの前作をさらっと紹介すると、「ある日突然でっかい宇宙船で宇宙人がやってきた。目的は不明。宇宙人は実在した! UFO信者が無邪気にエルビス・プレスリーを生き返らせて! 等々騒いでたら問答無用で世界中の都市に(デビルマン風に)同時攻撃を仕掛けてきて人が万単位で死ぬ中、可愛いワンちゃんは無傷、もはや完全に宇宙人は敵なのでアメリカ様が中心となって反撃してウィル・スミスが素手で宇宙人を殴ったりしつつ湾岸戦争の英雄パイロットであるホイットモア大統領が、今日が人類の独立記念日だ! と言って盛り上がる」というかなり知能指数の低い巨額予算映画です。
というか散々バカ呼ばわりされてますけど、バカに見えるように造ってあるんですよ。もう見てるほうとしては攻めて来たんだなってわかってんですよ。ポスターとか宣伝とかで戦うって言ってんだから。でも作中だと何しに来たのかよくわからんから取りあえず静観しよう、ってなってて。UFO信者がお祭り騒ぎとかして。完全にアホの子みたいに描かれてますけど、先に宣伝打ってるから客は「こいつらバカなの」って目線で見られるんですよ。観客が自分が賢くなったと錯覚しちゃう。エメリッヒは多分そこまで計算してる。言われてるほど天然バカじゃないと思う。というかホントのバカに大金投資したりしないから、世の中の皆さん。
■そんなわけで、今作の話をしよう
まあそんな、とにかくデカいのが攻めて来た前作ですが、今作はもっとデカくなってる。デカすぎて「よくわからん」ぐらいデカい。確か前作が月の四分の一くらいの大きさで、今回は地球の四分の一くらいだった。船が船底、岩礁にコスりました程度の感覚で「月の表面」をコスってましたからね。
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