石原良純を受け流しすぎ

7月31日に投開票が迫った東京都知事選。今回、武田砂鉄さんが取り上げるのは、石原慎太郎元都知事を父に持つタレントの石原良純です。意外と偏屈なところをテレビで披露する石原良純ですが、その言動は大抵受け流されがち。同じように発言が受け流されやすい勝俣州和や峰竜太など、キャリアを積んだ中年タレントに、今何が起きているのか? いや、なにも起きていないのか? 書籍化も決まった本連載、今回も武田さんがするどく考察します。

峰竜太の投票行動

やっぱり今回の選挙特番でも池上彰はすごかったとか、ああいった内容は選挙前にやるべきだろうとか、“池上無双”への評価が方々で並んでいたが、あの特番でエアポケットのように気が抜けていた時間があった。スタジオゲストの峰竜太がその日の投票行動を明らかにするというのである。5W1H。いつ、どこで、だれが、なにを、なぜ、どのように、彼の投票行動の開示を望んでいるのだろう。CMをまたぎ、もったいぶって明らかにされた峰竜太の投票行動は、選挙区では民進党の候補、比例区では自民党という、まったく解せないものだった。行動を明らかにした上で納得できる理由が聞けるならば5W1Hをいくらか埋められたはずだが、「バランスをとって」などと述べて、与党と野党のそれぞれに票を投じた峰竜太。池上無双がこの時だけ池上無表情だった。

自民党の各方面に言付けせずに都知事選に出馬している小池百合子は、昨年10月末の「池袋ハロウィンコスプレフェス2015」に登場し、『魔法使いサリー』の夢野サリーのコスプレ姿で登場、「魔法使い“ユリー”で~す!」「池袋の街が元気になるよう、私も身を挺して盛り上げていきたいです!」(ORICON STYLE)と述べている。池袋は、好きな書店が閉店して以降、さほど出向かない街になったのだが、最近、元気になってきたとも聞かない。小池は「『リボンの騎士』にするか迷ったんですけど、来年にとっておきたい。来年も出るつもりです」とも宣言しており、彼女的には5W1Hが揃っている。彼女が都知事になれば恐らくこのコスプレを止めることができるが、そういう目的で投票行動を決めるべきではない。

不満をそのまんま放出する良純
この続きは有料会員登録をすると
読むことができます。
cakes会員の方はここからログイン

1週間無料のお試し購読する

cakesは定額読み放題のコンテンツ配信サイトです。簡単なお手続きで、サイト内のすべての記事を読むことができます。cakesには他にも以下のような記事があります。

人気の連載

おすすめ記事

cakesの人気連載「ワダアキ考」、5人の書き下ろしを加えてついに書籍化!!

この連載について

初回を読む
ワダアキ考 〜テレビの中のわだかまり〜

武田砂鉄

365日四六時中休むことなく流れ続けているテレビ。あまりにも日常に入り込みすぎて、さも当たり前のようになってしったテレビの世界。でも、ふとした瞬間に感じる違和感、「これって本当に当たり前なんだっけ?」。その違和感を問いただすのが今回ス...もっと読む

この連載の人気記事

関連記事

関連キーワード

コメント

MaruKoichi ごっついな慎太郎…。俺もそんな生活したい。 「良純の母は、毎朝、パン・めし・そばの三種類を用意して、慎太郎からメニューを命じられるのを待っていたという。」 https://t.co/O9s4MFxzro 2年以上前 replyretweetfavorite

u5u “この辺りの存在を並べてじっくりと比較考査するとテレビの見方に膨らみが出るはずなのだが、膨らませて欲しいと要請が、まるでどこからも出てこない” 3年弱前 replyretweetfavorite

seikyusha 【お知らせ】本文内でも告知がありましたが、「ワダアキ考」が『芸能人寛容論』として書籍化されます! 3年弱前 replyretweetfavorite

OsamubinLaden 僕は膨らませて欲しいです!  3年弱前 replyretweetfavorite