SF大会、それは花火大会よりも華やかで、フェスよりも熱いSF者の夏のマスト・イベント。SFを愛するファン・作家・翻訳家・ライターが集い、数多くの企画に出席しては夜通し語り明かすイベントだ。同人誌を売ったりするディーラーズやライブ・ペインティング、お茶会など、楽しいイベントも盛りだくさん。ファンと作家の距離がグンと近づくのが大きな特徴となっている。
電車を乗り継いでやってきた鳥羽。
下に写っているのは近鉄特急ビスタカー。志摩スペイン村のキャラクターがプリントされている
第55回となる今回は、伊勢志摩の旅館「戸田家」さんにて開催された。SF大会には都市型と合宿型があり、ホテルで夜通し(!)行う今回のタイプは合宿型。
今回の合宿地「戸田家」さん。駅から近いのでさすがの(編)も迷わない
歓迎されている
企画は13時からスタート。目を惹いたのは、広場でおこなわれる藤井太洋氏のライブ・ライティングと、加藤直之氏のライブ・ペインティング! 両氏は深夜過ぎまでぶっ続けでここでライティング&ペインティングを続け、大会中に短篇と絵を完成させる。なかなか実際に小説が書かれたり、絵が描かれたりすることを見る機会は少ないもの。真剣な両氏の表情が印象的だった。
ライブ・ライティング中の藤井太洋氏。
氏はイラストもとてもお上手なのです
ライブ・ペインティング中の加藤直之氏。
なんとライブ・ペインティングは今回で6回目!
16時からは星雲賞授与式が開幕。星雲賞とは、ファンの投票により決定される、2016年のベストSFの賞のこと。毎年地元の名産にちなんだ副賞が贈られるが、今年は地元の名産、伊勢エビを彫り込んだ伊勢型紙。エビの大きさは等身大とのこと。
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