クールビズ小池、ノーソックス石田
旬のニュースに対して積極的に迫るか、思いっきり茶化すかを、自分のイニシアチブだけで定めていくことに疑いを持たないオレ。そんなオレを周囲にもり立ててもらおうと促す様がどうにも露骨で宮根誠司が苦手なのだが、これから記者会見に臨もうとする石田純一が、会場となる建物の前ではなく横断歩道の向こうに現れると、宮根は「足下映してもらっていいですか?」とカメラマンに指示した。その指示を受けたカメラマンが、歩道を渡ろうとする石田の足下を映すと、現場で待ち構えていた記者は「靴下……履いていないようですね!」「(出馬表明したら)裸足の候補者が登場します!」と言い、宮根の要求に応えてみせた。
『ミヤネ屋』で放送された8日の記者会見を通しで見たのだが、都政云々よりも「妻はどう思ったか」に向かいたがる質問や、挙句の果てに「(これをきっかけに)離婚というのは……」と非礼な質問まで吹っかける記者たちに呆れた。日刊スポーツの記者は「都知事になっても、靴下を履かないというスタンスを続けるのか」と問いかけ、会見場を笑わせた。靴下に絡めて問いを投げるならば、「すでに出馬を表明している小池百合子氏は、環境大臣時代にノーネクタイ・ノージャケットキャンペーン、いわゆる『クールビズ』を提唱したことで知られますが、先日の出馬会見ではクールビズどころか暑苦しい色合いの上下スーツを着込んでいました。ネクタイを緩めてノーソックスというのは、小池氏への牽制と考えてよろしいのでしょうか?」くらいの情報を詰め込むべきだったが、記者は、ただただ「よーし、茶化すぞ!」という使命感に酔いしれてしまった。
こうなったら議論を靴下に絞る
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