第7回】好きなことを仕事に

好きなことをしてお金を稼げるなら、それほど幸せなことはない。しかし、子どもの頃の夢や理想をそのまま実現したかに見える人々にも、その仕事ならではの苦労はある。

【高校教師】
私立ではヘッドハンティングも
負担は増すが、やりがいは大きい

 兵庫県の私立高校で教鞭を執る伊藤光一さん(仮名・52歳)は、「私立高校の教師になったのは、自分なりの教え方ができるから」と話す。

 というのも、公立では教える内容がガチガチの枠にはめられており、余計なことは一切できない上、すべての生徒に平等に接することが求められる。

 対する私立では、個々の生徒に合わせた勉強や生活指導を行ったり、昼休みや放課後を利用して補習を行うなど、手厚く指導したりすることも可能だ。

 伊藤さんは、「同じことを公立でやれば、えこひいきだと言われるだろう」と笑う。が、「教師の財産は、教え子とのつながり」という伊藤さんにとっては重視する要素だ。

 ただ、少子化の時代に私立校が生き残るのは容易ではない。「私立は企業と同じでつぶれることもある。トップ校であれば人は集まるが、中堅校は特色を出さなければ選んでもらえない」。

 特色を出すための方策が、特進コースなどコース制の導入だが、これが大変だ。

 「入学時の偏差値は真ん中あたりでも、偏差値の高い大学に入れてほしい」などとわがままを言う保護者が増えており、1人の教師が普段の授業に加えて、複数のコースを受け持たなければならないなど、実質的な負担は増えているのだ。

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給料と仕事 将来比較【Part 2】給料が増える仕事 減る仕事

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世の中には多種多様の職業がある。職業の数に合わせて、給料も千差万別だ。では、いったいいくらぐらい稼いでいるのだろうか。話題の仕事や人気の職業を中心に、最新の、そして今後の給料事情を探った。 ※この連載は、2012年7月14日号に...もっと読む

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