自分のロボットが、子どもの将来を変えるかもしれない|阿嘉倫大(スケルトニクス株式会社CEO)〈後編〉

搭乗型外骨格「スケルトニクス」で一躍脚光を浴びたスケルトニクス株式会社が、次に着手したのは人型から車型に変形する、まさにSFアニメに出てくるようなロボット「エグゾネクス」。技術の壁は高く、思ったようなスペックに届かなかったとはいえ、スケルトニクス株式会社CEOの阿嘉倫大さんは、その技術を使ってまた新たな挑戦を始めています。

11万円で100平米。ロボット製作に最適な事務所は八王子にあった

—住所をうかがったとき、高尾山の近くにオフィスを構えているスタートアップがあるのか、と驚きました。

ソフトウェアはもちろん、ハードウェアのスタートアップでも、こんな郊外にオフィスがあるところはあまりないですよね。じつは僕らも、最初は都内のインキュベーション施設を利用しようと考えたんです。そのほうが安く借りられますし。でも単純に、入らなかったんです。

—スケルトニクスが(笑)。

そう(笑)。まず、組み立てると高さが2.6メートルあるので、天井が高くないとダメなんです。しかも、床がキレイなカーペットとかだと、スケルトニクスや機材を直置きしてよいものかと……。そこでインキュベーション施設は諦めて、安くて、大きな物が組み立てられて、ある程度汚してもよさそうなところを探しました。そのなかで、たまたま八王子にいい物件が見つかったんです。1軒目は30平米くらいで、同じ八王子市内で移転してるんですけど、今使っているここは100平米くらいあります。

—広いですね!

スケルトニクスも台数が増えましたし、ロボットを作るための部品や機械も増えましたので。ここは家賃も安いんですよ。

—都心では絶対に見つからない物件ですね。

そうなんです。しかも、僕らの事業はそこまでお客様と頻繁に会わなくても進められるので、八王子でも成り立つんですよね。

—スケルトニクス株式会社はどういうビジネスモデルなんですか?

ライブパフォーマンス用のスーツの特注開発と、イベント派遣ですね。特注開発というのは、スケルトニクスを見た方から「ああいうのが欲しい」と言われたり、「あれをもとに違うデザインのものが欲しい」という依頼が来たりして、それに応えて作る。あとは、スケルトニクスとはまったく別で、新規事業の試作機製作などの依頼を受けることもあります。

—イベント派遣というのは、どういうところに行くのでしょうか。

スケルトニクスができることって、ロボットというよりは着ぐるみに近いんですよね。そして、そこに工学的な技術が使われているから、企業が集まる展示会やMaker Faire Tokyoのようなものづくり系のイベント、あとは科学館に出張することも多いです。子どもたち向けに、こういうロボットがあるということを伝えに行く。札幌の科学館に行った時は、すごく熱心に質問してくれる子がいました。

—どういう質問だったんですか?

原価率はいくらですか? と。

子どもからも、ドバイの首長からも引き合いが

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Singulith >「スケルトニクス株式会社はどういうビジネスモデルなんですか?   ライブパフォーマンス用のスーツの特注開発と、イベント派遣ですね」  https://t.co/omJdUVZd41 約4年前 replyretweetfavorite

yaiask スケルトニクスCEOの阿嘉さん連載、最終回。スケルトニクスもエグゾネクスも、彼らはプロジェクトとして捉えていて完成したら解散する。「皆で一緒に会社やろうぜ」じゃなくて「すごいものつくろうぜ」なんですよね 約4年前 replyretweetfavorite

suerene1 https://t.co/vzVYnECO7A 約4年前 replyretweetfavorite