大きな人間」になれるロボットが、動く仕組みとは|阿嘉倫大(スケルトニクス株式会社CEO)〈前編〉

やりたいことを実現し、新しい働き方を自分でつくる。そんな少し変わったキャリアを切り開いてきたパイオニアにインタビューをするシリーズ。第6回となる今回は、装着すると巨人になった気分が味わえる搭乗型外骨格、「スケルトニクス」を作る阿嘉倫大さんにお話をうかがいました。工場のような事務所のドアを開けると、そこに現れたのは3体のスケルトニクス。さっそく、動かすところを見せてもらいました。

「大きな人間」になれるスケルトニクス

これが、動作拡大型スーツ「スケルトニクス」です。


—うわあ、大きいですね……! 間近で見ると、すごい迫力。

高さが2.6メートルくらいありますからね。さっそく、スケルトニクスを動かすところをお見せします。まずは、腕や脚にスケルトニクスを装着していきます。服ってサイズが合わないものを着ると、動きづらいですよね。スケルトニクスもそうなので、肘や肩、股関節など関節の位置を搭乗者に合わせています。そうしないと、動きがうまく伝えられないんです。オーダーメイドスーツよりもオーダーメイドと言えるかもしれません。

—サイズが合えば、誰でもスケルトニクスに乗れるんですか?

一応、乗る人は全員、専用のトレーニングを受けてもらいます。飲み込みが早い人だと、1時間くらいで乗れるようになりますよ。苦手な人だと2時間くらいかかったりもします。

—思ったより、乗りこなすのが大変なんですね。自転車みたいなものでしょうか?

あ、近いかもしれません。もう少し近いものとしては竹馬かな。地面からの高さが60センチあるので、それだけでもけっこう慣れないと歩くのが難しい。こうして、ベルトなどを装着して……全体を動かします。

—わあ、すごい! まさに「大きな人間」が動いている感じですね。

基本的な動きには電気を使っておらず、さまざまな部品が関連して動く仕組み「機構」で動作を拡大しているんですよ。だから動きに遅れがなくて、軽やかというか、人間っぽい動きができるんです。後ろから見ると、よりわかりやすいです。

—たしかに中の人の腕の動きが、そのままスケルトニクスに伝わっている。これって転んだりしないんですか?

初めて乗った時は、何回か転びました(笑)。慣れなかったのもあるし、1号機はまだ技術が未熟で動かしづらかったので。でも、2号機以降は1回も転んでないです。やはり自転車みたいなもので、最初のうちはけっこう危なっかしいのですが、慣れればあまり転ばなくなります。

—足はけっこう小さいんですね。身長が2倍くらいあるから、足も大きい方が安定するのかと思いました。

僕らもバランスをとるには足が大きい方がいいのではないかと考えて、足を大きくしたことがあるんです。でもそうすると、片方の足でもう片方の足を踏んでしまったりして歩きづらかった。普通の人間の足くらいの大きさが、意外とちょうどよかったんです。

「てこ」の原理で、大きく動かす

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コメント

Singulith >  https://t.co/t8FaTKFs3M 3年以上前 replyretweetfavorite

suerene1 これ、アバターの悪役が着ていたロボット思い出した。→ 「 大きな人間」になれるロボットが、動く仕組みとは|阿嘉倫大(スケルトニクス株式会社CEO)〈前編〉  https://t.co/l9Vw9BClZs 3年以上前 replyretweetfavorite

Hayakawashobo 本日更新です! 3年以上前 replyretweetfavorite