妻子がなんだ!ローンがなんだ!?言い訳病【後編】

リスクの高いベンチャー企業への転職を諦めかけていた馬路出(マジデ)課長に、ずんずん先生が下した病名は「社会人社会的意義言い訳病」。父親としての責任を言い訳に、今までチャンスから目を逸らしてきた馬路出課長は、果たして後悔のない選択をできるようになるのでしょうか? グローバル企業の実態をおかしく描いた『外資系はつらいよ』で人気のずんずんさんの連載です。


私たちが、知らず知らずに悩まされている「社会的意義」。この社会的意義とは

いい大学に行っていい会社に就職するだとか
会社にはできるだけ長く勤めなきゃいけないだとか
20代で結婚して、子供を作って、マンション買うだとか
いい娘でなければいけないだとか
いい息子でなければならないだとか
親の面倒は全部見なければいけないだとか……

うわああああああ!!!(汗)

はあはあ……。
このように、世間から受ける圧力によって、人は「なんとしてもこれを果たさなければいけない」と思い込んでしまいます。そういう強迫観念にも似た義務感や責任感が、「社会的意義」です。

しかしこの社会的意義は同時に、言い訳にも使うことができてしまいます。

たとえば、不安定だけど面白そうな仕事と、安定しているがつまらない仕事が現れたとき、人はどちらを選ぶでしょうか? 多くの人は将来の不安から、安定していてつまらない仕事を選ぶのではないでしょうか。

どんな状況になってもやっていける自信がないので、人はできるだけ安定した道を選ぼうとしてしまいます。つまりは、自分の能力への信頼がたりないため、できるかぎり予想ができる道を選ぼうとするのです。

ですが、人はプライドから「自信がないからできない」と言うことはできません。
そんなとき、

子供がいるから、ローンがあるから、結婚しなきゃいけないから……

こんな風に、危険そうに見える道を選ばない理由として、この義務や責任を言い訳に使い始めるのです。 たしかに年を取れば取るほど、人生の荷物が増え、挑戦することは難しくなっていきます。

しかし、後悔のない人生とはなんでしょうか。

チャンスが目の前に現れたとき、自分が背負い込んでいる義務や責任を言い訳に使わないでください。

ちょっとリスクがある方を選んだ方が、最初は死ぬほど苦しいかもしれませんが、きっとワクワクする人生になることでしょう。


馬路出課長「ワクワクする人生……」

馬路出(マジデ)課長はその言葉を口に出したとき、心がふわっと軽くなるのを感じました。

しかし次の瞬間には、言い難い重苦しい感情に襲われ、押し黙りました。

この続きは有料会員登録をすると
読むことができます。
cakes会員の方はここからログイン

1週間無料のお試し購読する

cakesは定額読み放題のコンテンツ配信サイトです。簡単なお手続きで、サイト内のすべての記事を読むことができます。cakesには他にも以下のような記事があります。

人気の連載

おすすめ記事

この連載について

初回を読む
Dr.ずんずんの社会人お悩みクリニック

ずんずん

自分の会社に不満を抱えている青年、出来内陽太(デキナイ・ヨウタ)。「こんな会社もうやめたい」と日々愚痴っている陽太の前に現れたのは、「産業メンヘラ医」を名乗る謎の女で……!? グローバル企業の実態をおかしく描いた『外資系はつらいよ』で...もっと読む

この連載の人気記事

関連記事

関連キーワード

コメント

zunzun428 今週のケイクスの記事が掲載されました!よろぴくみん! 約4年前 replyretweetfavorite