ブスは鏡を見るだけで、毎日がディスカバリーチャンネル
今回のテーマは「雰囲気ブス」である。
昔、某漫画で褒めるところがない人間を褒める時は、「オーラが半端ない」「守護霊がイイ」と言え。というのがあったが、「雰囲気ブス」というのは、オーラがブスということである。
こうなると、もう褒めるところなどないし、おそらく守護霊もブスである。
しかし、雰囲気ブスとは、必ずしも容姿が目に見えてブスというわけではない。普通、もしくは平均以上でも、雰囲気がブスなために〝ブスカテゴリ〟に入れられている女のことを指す。
そのブスオーラを放つ原因は何かというと、答えはほぼ全て「宝塚歌劇団 ブスの25箇条」に書かれてある。これは、実際に宝塚で伝えられている教えだというではないか。
では、順番に全部読み上げて行こう。
「1.笑顔がない」「2.御礼を言わない」「3.おいしいと言わない」「4.目が輝いていない」……
全部と言ったが、もう4つ読んだ時点でバイオゴリラと化し、「モウイイ、ワカッタ、ヤメロ」と、パソコンとサマンサタバサのポーチを粉砕してしまう。なので、ここで切り上げるとする。
この25箇条については、ググれば簡単に出てくるが、暗い気持ちになりたくなければ「からあげ」とか「子猫」で画像検索した方が幸せになれる。
25箇条の中には、「顔の良し悪し」に関しては全く触れておらず、全て内面のブス要素について書かれており、それが余計逃げ場をなくしている。
そのほぼすべてに対し、「せやな」「わかる」「それな」しか感想が出てこないのだが、9条目の「自分がブスであることを知らない」に関しては、私を含む多くのブスが「知ってるわ」と思うことだろう。
忘れたくても、鏡を見るたびに思い出す。むしろ、鏡を見ないからブスなのかもしれないが、それに映るのは毎度同じブスというわけではない。
「お、今日は口髭生えてるね」とか、「お母さんを越えて、お祖母ちゃんに似てきたね」など、毎日発見の連続であり、連日ディスカバリーチャンネルを観ているかのようである。