「これでみじめな思いをせんで済むぞ〜〜」と思った
——このたびは『さびしすぎてレズ風俗に行きましたレポ』重版おめでとうございます。初の単行本にもかかわらず、もう4刷までいったとか。
永田カビ(以下、永田) ありがとうございます。じつは私はまだ、自分の本が並んでいるのを見れていないんですけど……。
——え、そうなんですか?
永田 大阪の中心部に住んでいるのに不思議ですよね……9軒くらい回ったんですけどね! なので「書店で自分の本が並んでいるのを見ての実感」のようなものはまだ感じられていません……。
担当編集 予想以上の大反響で、2刷までが一部の書店とネット書店で消えてしまい、とり急ぎ重版しつつ全国をカバーしている……という状況です(7/19追記:5刷も決まりました)。電子書籍版も出ましたので、そちらもぜひ。
——累計480万PVを記録したpixiv版の「レズ風俗レポ」。書籍化の話をもらったときはどう思いましたか?
永田 まあ、ありがたくも多くの方に読んでいただいた時点で「あわよくば……」とは思っていました。5%くらいは期待していたのが見事に実現して、人生最大にうれしかったし、これでみじめな思いをせんですむぞ〜〜〜!と高笑いしました。
——高笑い(笑)。
永田 ちょうど、webマンガやSNS発のマンガが話題になって書籍化する流れがメジャーになってきたタイミングで、もう他人のマンガを読むたびに「どうせこれも書籍化だろ……ほらやっぱりした……!」と眺めながら嫉妬でのたうちまわっていたので……。
——永田さんらしいエピソードですね。書籍として手にとった方からは、pixivで読んだ方とはまた違った声も届いているでしょうか?
永田 書籍の場合、表紙やタイトルがあるぶん、買う前の印象と読んだ印象のギャップについての声が多かったですね。表紙は裸の女の子ふたりで、タイトルではバーンと「レズ風俗」と入っていますし……。否定的ではなく、肯定的だったのがありがたいですが。お金を払って買っていただいているというのもありますし、本ならではの反応だなと思いました。
フィクションよりもノンフィクションのほうが恥ずかしくない
——色っぽいものを期待して買った方は驚くかもしれませんね。単行本の表紙にまで登場してしまったレズ風俗のお姉さんからは、何か反応はありましたか?
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