天才のつくり方

第4回】人間を知るために、日本に戻ってきた。

日本は、感覚的、情緒的な部分が発達している国。だから、ここで人間の研究がしたいという北川に、茂木は日本のアカデミアの問題を指摘する。失恋の話、肥満の話、そしていくつもの書籍、研究結果に言及しながら、話題は幸福論へと続いていく。 ハーバードで研究を続ける続ける若き理論物理学者・北川拓也と、日本に拠点を置き、縦横無尽に活躍する脳科学者・茂木健一郎。両者の対話によって、日本とアメリカの文化、教育の違いを浮き彫りにしつつ、沈み行く日本がここから変革を起こすことができるのかを探る。

ナンパ師は人間の本質を知っている!?

北川 僕と話すと疲れるんじゃないかという指摘は、いいところを突かれています(笑)。僕が日本に戻ってきた理由の一つは、これからは物理だけでなく、人間の感情や行動についてもっと学んでみたいと思ったからなんです。……で、そのきっかけは、失恋だったんですよ。

茂木 ああ、いい話だね。そのときはなんでフラれたの?

北川 いや、まだ心が痛むんで、ちょっと……(笑)。

茂木 大事なポイントだからさ。どうしてダメになっちゃったの?

北川 う……まあ、その理由は、たぶん、僕に欠けているところが多すぎたからです。物理の研究ばかりやってて、確かに論理的思考力などはついたんですけど、人間的な成長が止まっていた。

茂木 北川、魅力的だと思うよ。非常に思考がクリアだし。服もおしゃれじゃん。

北川 あ、ありがとうございます(笑)。でも人として足りないところがたくさんあって、人間関係のつくりかたとか、人の気持ちの理解だとか、日本に帰ってきてすごく勉強させてもらっています。
 ちょっと話がずれるんですが、アメリカで流行った" THE GAME "っていう本、ご存知ですか?

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天才のつくり方

茂木健一郎 /北川拓也

日本経済が停滞して久しい。一方で、アメリカではIT産業の新しい成功モデルがどんどん生まれている。この違いはどこにあるのか。 ここで登場するのが2人の天才。高校卒業後、8年間ハーバード大学で活動している理論物理学者・北川拓也。一方、1...もっと読む

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