菅沙絵
メンドクサい女と気の利かない男、どっちが正しいのか?
ジブリ大好き男と三鷹のジブリ美術館へデートにやってきた百鳥ユウカさん(34)。ところが、相手がデートプランを何も用意していないことが発覚。男性の気の利かなさを、いちいち気にしてしまうユウカさんですが、この男性が冒したミスとはいったい何だったのでしょうか?
男性たちに伝えたいことがある。女子の気持ちを慮って、飲み会でゴシップや海外旅行の話を話すより、どんなにオタク臭くたっていいから、自分の好きな話をすればいいよ。
女子だって馬鹿じゃないんだから、鉄道やアニメの話くらいはわかるし、興味がなくても相づちを打つくらいの愛嬌だってある。一番ムカつくのは、この程度しかわからないでしょうっていう感じで、話のレベルを落とされること。
その点、今日のデートの相手の大輔は、私の前でジブリの話を熱心にしただけだ。熱心にジブリについて語った後に、「ジブリ美術館に一緒に行ってくれない?」って誘われた。ジブリのことも、私のことも好きみたいだったし、その願いを叶えてあげてもいいかな、って思った。
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この連載について
菅沙絵
友人たちが彼女につけたあだ名は「レジェンド・ユウカ」。結婚市場に残された最後の掘り出し物という意味だと説明されたが、たぶん揶揄する意味もある。妥協を知らない彼女が最後にどんな男と結婚をするのか、既婚の友人たちは全員興味深げにユウカさん...もっと読む
著者プロフィール
神奈川県座間市出身。実践女子短期大学卒業後、20歳で大手メーカーへ一般職として就職。20代の頃より小説の投稿を続け、3年前より本サイト「cakes」にて連載を始める。その後、自身初の書籍化。
現在は、自分に正直に生きているだけなのに結婚できないOL百鳥ユウカを主人公にした小説「結婚できない2.0〜百鳥ユウカの婚活日記〜」をcakesにて連載中。