道徳の時間

橘玲 vol.6 ネットの発達は第二のフランス革命を起こしますか?

成功体験本、政権交代、ネットオークション、反日行動……。橘玲さんとの対談で出てきた多彩なトピックは、すべて「本能」というキーワードで結びついていました。大きく盛り上がった2人の対談、いよいよ最終回です。

道徳と非道徳を分けるのも、人間の本能です

岡田斗司夫(以下、岡田) 初めて橘さんにお会いできたのが楽しくて、夢中でいろいろしゃべっていたら、あっという間に時間が経っていました。

橘玲(以下、橘) この連載は「道徳」がテーマと聞いていましたが、こんな話で大丈夫ですか?

岡田 いやー、どれも道徳につながる話でしたよ。いつも大枠としては、「小中学生向けの道徳の教科書をつくるとしたら、何を書くか」という問いを立てて話を始めることが多いんですが、今日の議論は、その問いにつながるものばかりでした。

橘 そうですか? 人間の本能の話ばかりしてしまった気がしますが……。

岡田 道徳だって、人間が生き残るために必要なものという点では、本能につながりますよ。

 たしかに、道徳や正義って感情の問題ですからね。どんなに論理的に正しくても正義と見なされないものはたくさんあるし、最後は感情で受け入れられるか受け入れられないかの話になる。

岡田 もちろん、その直感にたどりつくまでに悩むことも必要ですよね。僕が「道徳の時間」を始めたのも、ゲストとの思考を通じて道徳についての肌感覚のすり合わせができたらと思ったからなんです。

 今回の対談で感じたのは、進化論的に合理的でも道徳的には間違っていることがあるということですね。

岡田 というと?

 人種差別などがその最たる例です。差別の本質は縄張りじゃないですか。それは、人間社会の基本的メカニズムでしょう。

岡田 あ! ほんとだ。

この続きは有料会員登録をすると
読むことができます。
cakes・note会員の方はここからログイン

1週間無料のお試し購読する

cakesは定額読み放題のコンテンツ配信サイトです。簡単なお手続きで、サイト内のすべての記事を読むことができます。cakesには他にも以下のような記事があります。

人気の連載

おすすめ記事

ケイクス

この連載について

初回を読む
道徳の時間

岡田斗司夫

評価経済など新しい資本主義が加速しはじめた21世紀。 そんな新時代の「道徳」とは、一体どんなものでしょうか。 未来社会をサバイブする岡田斗司夫が、 ゲストとともに様々な事例を引用しながら、 現代の「道徳」について考えていきます。 (月...もっと読む

この連載の人気記事

関連記事

関連キーワード

コメント

K2nd いやいや、技術革新でその次もあるよ。>"不愉快かもしれないけどリベラル・デモクラシーこそが唯一最高の政治社会制度だというのが真実" 4年以上前 replyretweetfavorite

sadaaki 「政権交代は、本能に基づいた生け贄システム」という話がおもしろかった。 5年以上前 replyretweetfavorite

tommynovember7 次の段階へ進むには、リベラル・デモクラシーの有限性を認める必要があるんだろうな。ここで明示されなかったけど。 5年以上前 replyretweetfavorite