このPに訊け!

第0回】その1 プロデューサーとはしつこい人である

ところでPってなんだ? ライターの加藤レイズナと編集担当のアライユキコが、連載「このPに訊け!」を始めるにあたって話してみたら、おっと、そもそもプロデューサーの定義がよくわかってないことがわかったのです。どうしよう? 謎の多い職業の正体に詰め寄っていく連載の始まりです!

やっぱテレビとか?

アライ どんなプロデューサーに取材してきたっけ。

レイズナ 業界に先輩に教えを乞うという趣旨で、日テレの土屋敏男さんに会ってます。あと、大好きなゲーム『スパロボ』の寺田貴信P、『真・かまいたちの夜』の中島康二郎プロデューサー、そして、東映アニメーションの鷲尾天プロデューサー。

アライ 少女向け大人気アニメ『プリキュア』シリーズをたちあげた鷲尾天さんへの取材ンタビューが、ライターとして最初のインタビュー仕事だったんだよね。それをきっかけに、レイズナくんが取材ライター、わたしが編集担当として『プリキュア シンドローム!』という本を一冊つくることになった。

レイズナ 鷲尾さん以外、放送局、代理店の各プロデューサーにも話をききました。それまでは、プロデューサーというのは、ぼんやりとですけど、お金を集める人なのかなとか、人を連れてきたり、現場とクライアントをつなぐ役と思っていたけど、鷲尾さんは様子が違ってた。1年間49話もあるアニメの各話にすべて目を通し、話し合い、脚本に細かくチェックを入れている。主題歌の作詞にも「このことばをつかわないで」「このことばは前に」など、作品づくりそのものに関わっている。プロデューサーってこんなこともやるのかと驚いたんですよ!

アライ じゃあほかのプロデューサーはどうなんだろうかって思ったんだよね。

レイズナ プロデューサーって名前はよく聞くけどなにやってるかはわかんない職業だと思う。

アライ だよね。

レイズナ 親にどう説明してるんでしょうねえ。ライターですら苦労するのに、美容院とかで聞かれるのが苦痛で苦痛で。

アライ ふつうのひとがプロデューサーって聞いて、思い浮かべるのって、やっぱテレビとか?

レイズナ 音楽とか?

アライ 映画とか、芸能関係だよね。

 「ものをつくる」とはなにか

レイズナ アニメ制作の現場だけじゃなくて、プロデューサーって仕事自体に興味がわいた。それで、ケイクスに企画を持ち込んだら、加藤貞顕さん(CEO)がおもしろがってくれて「このPに訊け!」という連載がスタートするという。

アライ 加藤さんは「なるほど、あらゆる分野のプロデューサーにインタビューしていくことで、いま面白いこととはなにかとか、クリエイティブの現場で仕事のやりかたが激変している現状がわかるし、『ものをつくる』とはなにか、ということに迫れるかもしれない」とのってくれました。

レイズナ 考えたら、「ケイクス」もそういう現場ですよね。加藤さんにも話聞きたいな。

アライ そのうちお願いしまーす。

レイズナ いろんなひとに聞いてみましょうよ。プロデューサーってみんなほんとにわかってないんですかね? 僕たちがバカってことはないですか?

アライ 本一冊つくっておいて、まだわからないという(笑)。

レイズナ じゃあ、ちょっくらアンケートでもばらまいてみましょう。

ケイクス

この連載について

このPに訊け!

加藤レイズナ

プロデューサーってどんな仕事? 知ってるようで知らない、でもなんだか大物感漂うこの職業について、若いライターが体当たりで切り込んでいく連載。Pの醍醐味から仕事の信条、ときには危険な領域まで(!?)とことん追っていきます。(休載中)

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