それでも僕は、外科医をやめない

28歳の女性はどうしたら幸せになれるのか?

今週の雨月氏は、知己の女性から相談を持ちかけられたよう。28歳の彼女は、どうして男にフラレてしまったのでしょうか。雨月氏は男性の立場から、彼女が冒してきた間違いの原因を類推します。外科医雨月メッエンバウム先生による快刀乱麻のメスさばきをご覧あれ。

こんにちは、外科医の雨月メッツェンバウム次郎です。

ゴールデンウイークも終わりに近づき、暦通りの仕事の方はそろそろ憂鬱になってきているのではないでしょうか。病院に勤める医師も基本は暦通りでの勤務なので、週明けから始まるまた怒涛の手術だらけの日々に私は少し緊張しています。

さて、今回は少し長いお話をしましょうか。

先日のこと。

知己の女性が彼氏とお別れをしてしまいまして、わたくし雨月、いっちょ元気付けようと食事にお連れしたのです。1年ほど付き合った彼氏と別れてしまった彼女は今年で28歳。28歳っていまの女性にとって特別な年齢のようです。
まだまだ若いしアラサーではない気がするけど、もう一番いい時は過ぎてしまった気もする。結婚は30までにしたいから、逆算するとそろそろ結婚を考えられる人と付き合っていなければ……名作ドラマ「やまとなでしこ」でも「27歳は女性の最高値(さいたかね)、28になったその日から値崩れが始まるの」なんてことを主人公の桜子さんが言っていましたが、その彼女も私の馴染みの寿司屋のカウンターで「一番いい時に付き合っていたのによりによってそれが終わってからフラれてしまうなんて」と肩を落としました。

まあまあ、と日本酒「文佳人」のお冷やを勧めながら私は尋ねました。

「でもどうして別れてしまったの?ずっと順調だったし、彼はしょうもない浮気をするようなタイプでもないのに」

すると彼女は、カウンターの向こうの板さんの握る手をぼんやり見ながら、

「ええ、浮気なんかじゃないわ。他に好きな女が出来た訳でもないみたい。ただ、とてもショックなことを言われたの」と言ってお猪口を乾しました。

「え!!なんてなんて!なんて言われたの!」と聞きたい早る気持ちを抑えつつ、私は無言で待ちます。目の前にある、擦ったばかりのわさびは鮮やかさを欠いた落ち着いた緑色で、むしろそれが食欲を誘います。

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それでも僕は、外科医をやめない

雨月メッツェンバウム次郎

高学歴エリート集団だと思われがちな外科医の世界は、実は、毎日人を切り刻んでる特殊な世界です。現役医師が語る外科医の世界は、とっても不思議な世界。毎日、さまざまな患者さんと接し、手術をするなかで感じたことを、ありのままに語ります。not...もっと読む

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コメント

ayaction |雨月メッツェンバウム次郎 @ugetsujiro これはいい記事…ッ!! https://t.co/tyHMiGNyS9 3年以上前 replyretweetfavorite

ryuzo_takahashi こんなこと思ってる男はダメでしょ。そんなことは女の本質と関係無い。 3年以上前 replyretweetfavorite

trainer_sapporo 文中の、こじらせちゃう男みたくなりたいもんです。 3年以上前 replyretweetfavorite

_sa_wa_ra_ 優し過ぎる彼に、甘え過ぎてはいけないなと改めて。 そして私の地元の、大好きな沖縄そばのお店が最後に紹介されています! ▷ 3年以上前 replyretweetfavorite