新社会人が夢と希望を膨らませて街に出るこの時期、俺のところにもあらぬところを膨らませた若人が
「パイセ~ン、イイとこ連れていってくださいよ~」と馳せ参じてくる。
そんなとき、いきなりディープなところには連れていかない。すわ、奢ったとしても俺の財布にも優しく、面子が立つ、いわばCPの良い店を選びたいからだ。
今回訪れたのは六本木。インバウンドで、今東京で最も“イケイケ感”のある街である。外国人が集まる「ハードロックカフェ」や六本木のランドマーク「ロアビル」とは目と鼻の先に、突如として遊郭を模した建物が現れる。
現代風の花魁道中は激しさを増していき
ダンサーの花音祭ちゃん(左)と小町ちゃん。祭ちゃんは本人からニューハーフと言われるまで気づかなかった
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